科学の眼
2020年01月16日 木曜日
園庭のたたきの脇に置かれている桜の木、きのう降った雨で桜の幹の窪みに水がたまっていました。そこにBくんとKちゃん。二歳の二人にとっては幹にたまった水が遊びの場になっていました。その窪みにたまった雨水は、日の光が反射してキラキラしていました。二歳の眼にはその水たまりがワクワクしてくる環境でした。
大人の眼からすると「園庭に転がっている木」までしか見えません。まして「幹にたまった水」には目が止まらないでしょう。
二人は、その小さな水たまりに小さな木の枝を入れて水を付けては出して、枝から水のしずくがポタポタ落ちるのを楽しんでいました。何度も何度も繰り返して行っていたのでした。聞こえてくるのは『うんうん!』、『ここ!』のことばでした。それで十分に楽しんでいました。
二人をよく、観ていると会話が聞こえてくるようでした。
『木のへっこんだところに水がたまっている!』『おもしろそうだ、この小枝を入れてみよう!』、(小枝を出してみると)『小枝に水がついている!』、『小枝についた水がポタポタと小さな水のかたまりになって落ちていくよ!』『おもしろいね!』
と水たまりと小枝を使って“水の性質”の研究をしているかのようでした。
昨年の一歳の時にはしなかったことが、二歳になってすることがたくさんあります。この遊びの中から知る縁を自らつくっていました。
子どもたちの持っている好奇心、探究心、想像力をこれからも大切にしていきたいと思います。
園長 田中基之
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