◆1月31日(金)の子どもたち
2020年01月31日 金曜日
◆子どもは風の子というけれど(つぼみ・ふわふわ)

昨日の春のような気温とはうって変わって、今日は真冬の寒さに戻りました。特に風が強く、木枯らしのようでした。
散歩に出発するわくわく・きらきらを見送りながら、一緒に行きたがって追う子もいました。昨日の広場で遊んだことが楽しかったのでしょう。しかし、切り替えも早く、すぐに気になるものを見つけて、あちこちに走り出している子ども達でした。
太陽はでているものの、やっぱり寒いので、いつものお気に入りの場所で遊んでいても、切り上げて陽の当たっている場所に集まってきているようでした。ウッドデッキはそのような場所で大人気。集まっている子どもたちと一緒に、手遊びうたを歌いながら、体をうごかして遊びました。朝のお話の時に、みんなで歌う時には見ているだけの子どもも、遊びの中で発生した手遊びうたには、のびのびと「ぽーん!」と大きな声で、手を広げている姿がありました。
緊張感や、今はやりたくない気分という時の表情とはまったくちがう、元気いっぱいな明るい笑顔で、こちらも嬉しくなりました。
手遊び歌をしている方に背をむける位置に座っていた◎ちゃんは、歌を聴いていないようでしたが、始まると歌にあわせて手を動かしていました。自然と反応してしまったのかもしれませんが、遊びをおぼえて真似していることに成長を感じました。
砂場は、今日はふんわりと湿ったいい状態の砂で、そこで遊びこんでいた△くんでしたが、
この寒さには耐えられなかったようで、日陰の砂場から日向に移動していました。手にはバケツとスコップを持っていて、まだ砂遊びはやりたいんだけど、、、というあきらめきれない表情でした。
ひなたぼっこで少し温まると、またちょっと探索に出かけて、寒くなるともどってひなたぼっこ。風の中の子ども達はとてもたくましく感じられました。
F.S

か~して。か~して。か~して。

トランポリンの上を、歩く、歩く。
◆小さな探検隊 (ふじ〜きらきらわくわく)

今日は風が少し強めで心配でしたが、きらきらとわくわくで大聖堂へ散歩へ行くことにしました。
昨日も公園への道のりを歩いて行ったり、長い距離を歩けるようになってきたので、今日も数人歩くことになりました。歩く楽しさを知ってか、興味本位なのか「あるくー!」と何人も立候補し、友達と手を繋ぐ子も保育士と手を繋いでいる子もいました。
道中では歩きチームと散歩カーチームそれぞれ会話が弾み、「ねぇみてあれー」といろんなものを見つけだしたり、「(信号)赤になっちゃったねー」と色を判別したりを楽しんでいました。
歩きにも集中し、保育士の手を離さないようにギュッと握っていた○ちゃんは以前と比べて、「離さないように」という気持ちが大きくなったのだなと成長を感じました。
進んでいくと何度か行った道のりを覚えていたのか「もうすぐだよー」と子どもたちから教えてくれて、記憶力の良さに感動し「すごい!おぼえてるの?!もうすぐだね!」と驚きを隠せませんでした。
友達同士手を繋いで歩いていた△ちゃんと□ちゃんは、到着するとベンチに座り「もう歩けないよ〜」とたくさん歩いて疲れた様子。でもみんなが動き始めると1分もしないうちに遊び始めていました。
ここでも記憶力を発揮した子どもたち。以前もたくさんのどんぐりを拾ったのを覚えていたようで、一目散にどんぐりの木の元へ。たくさん拾ったあの頃に比べればもうほとんどありません。でもどんぐりの帽子が落ちていたので、それを拾うと満足で大事に園まで持って帰ってきていました。
子どもたちの行動力は凄まじく、それだけでは終わりません。坂道の手すりのブロック塀に登り渡ることを思いつき、坂道を登って走って降りてくる。(「おーい、どこまでいくんだー」と思いながら見守る保育士たち)
いつもはどんぐりの木周辺をぐるぐるするだけだった子どもたちでしたが、坂道を上の方まで登ったことにより、さらに上の階段を発見。1人が行くと次々とまたひとり、ふたりとあっという間に階段は子どもたちが行き来していました。
ガラスの壁が途中あり、上から下を見下ろせる場所も発見し「おーい」と友達や保育士を呼んで楽しんでいた子どもたちでした。
帰りも「あるきたーい」と言っていたり、フォークリフトのおじさんや大きいトラックのおじさんに手を降って振り返してもらい「バイバイしてくれたね!やったー!」と大喜びの子どもたちでした。
子どもたちの行動力と記憶力と言葉のやりとりに驚かされ、成長を感じた1日でした。
(K.E)


◆「あ~。」と「おー!」に込められた気持ち (きく)

ドーナツカルタをメガネにしてみんなで。。。ハイチーズ!
朝から「ドーナツかるたしたい」と●ちゃん。今日も、輪が広がっていきます。当たらなかった時は「あ~。」と残念そうな声、当たった時は「おー!」と喜びの声を友達と一緒に言って、盛り上がるのも楽しみ方の一つ。「あー」と「おー」の短い言葉に込められた思いも面白いです。大人だと、自分が狙っていたカードを取られてしまうと、思わず「あ~。」と残念なほうの声が出てしまうときがあるのですが、そうすると子どもに「あ~じゃなくて、おーでしょ。」と言われます。一緒に喜び合うのが、楽しいのです。ちょっと反省です。カードを取れなかった△ちゃんは、「△ちゃん、あ~だった。」と残念な気持ちを可愛らしく表現していました。
一生懸命参加していた●ちゃんでしたが、一回目は一枚も当てることができず、悔し泣き。それでも、自分でなんとか気持ちを切り替えて、もう一度チャレンジします。「昨日は、たくさん取れたのにね。」と、思いを言葉にして、切り替えようとする姿に成長を感じます。2回目は1組当てることができましたが、満足できず、やはり悔し泣き。「悔しいね。また後でやってみよう。」の声かけと、繋いだ手で立ち直りました。午後は、またチャレンジするでしょうか。●ちゃんの揺れ動く気持ちに寄り添っていきたいです。
朝の集まりで、外に目を向けてみると、気がゆさゆさ揺れるほどの強い風。「こういう風の強い日は、凧がいっぱい飛ぶんだよ。」と話し、凧を持ってみんなで園庭に出ました。風の強弱があり、時折強い北風が吹きます。ぴゅーっと吹くと、子どもたちも反応して、「あっ、風が吹いたよ。たくさん走ろう!」と言って、凧をフワフワさせながら園庭中を走り回りました。あまりの寒い風に、保育士が「寒い~!」と滑り台の壁の後ろに逃げ込み、「寒い、寒い。」と言っていると、「よし、また走ろう!」と誘ってくれ、また、走り出しました。まさに「子どもは風の子」。風の強弱を五感で感じたり、風と一緒になって走ったり。凧は、今日持ち帰る予定です。くしゃくしゃ、ぼろぼろなのは、思いきり遊んだ証です。
(T.M)


カブトムシのおうちをお掃除。今日も生き物係がはりきってくれました。
◆一人ひとりのペースで(たんぽぽ)

「一緒に見よう」と◎ちゃんがリードしてくれました
「今日も公園いきたい」との声がたくさん聞かれた今朝。昨日の散歩がよほど楽しかったのだろうなと感じる姿でした。来週の立春を過ぎれば春はもうすぐそこ。たくさん散歩に出掛けられたらと思っています。
室内遊びが盛り上がっていたので、朝の集まりの時間を遅らせてじっくりと遊びました。
ブロックの場所で数人がおしゃべりをしながら「ディズニーランド」を作っています。
「ここにひとがいるの」「これじゃあまだ完成じゃないよ」とそれぞれが気持ちを伝えながら仲良く作り上げていました。
またあとで・・・の続きにするとのこと。みんなで「よいしょっ」と棚の上に飾りました。
午後のおやつ後、つづきがどんなふうに始まるのか楽しみです。
時計をよく見ていた△ちゃん。「せんせい、もうクマになったよ」とクマのマークで朝の集まりを始めるねと伝えてあったことをしっかりと覚えていました。
ほとんどの児が、上手に切り上げ朝の集まりに参加です。
中にはまだ遊びたい気持ちが大きくて、知らないふりをする児もいます。
けれど、「この絵本始めようかな」とうらしまたろうの大型絵本を見せられると、その誘惑には勝てず、あっという間に片付け終えて椅子に座る☆くんでした。
子ども達のワクワクするような事もたくさん考えていけたらと思わされます。
園庭に行くためにかかる支度のスピードはさまざまです。
早く行きたくて、「やって~」と人任せになる姿もあります。
一人ひとりのペースに合わせ、自分でできることが増えていくような関わりができるようこちら側も焦ることなくできない部分のやり方を伝えて行こうと思っています。(M.C)

自分たちのペースでゆっくりと・・・つま先がなんだかうまくいかず、何度もやり直していました。

そらグループのお兄さんとお姉さんがお手伝いに来てくれました。同じテーブルで食べ、「ぼくのおにいちゃんだよ」と言わんばかりの満面の笑みです。
◆みんなやってるのに… (うみグループ)

今日は金曜日のため整理整頓を行いました。
それぞれの得意分野が分かれる瞬間でもあります。そしてそれが垣間見れる瞬間でもあります。全員に一斉に行わせるわけではありませんが、それぞれに出来る事を見出し声をかけていく関わりを行なっています。主体的に行って欲しいと思いますが、大人でも自ら主体的に片付けを行う事は難しい事もあります。しかし、きっかけや他者からのアプローチでやってみようとする自発的な行動や自主性は生まれやすいものです。今大切な事は自発的な事と主体的な事の両方で双方の姿が見られます。勿論そうでない子どももいます。
普段一斉保育を行なっていないのでそういった一斉の時間に子ども達がどう過ごしていくか見ていると面白い時があります。
今は何の時間なのか、今は何をすれば良いのか、今自分に出来る事は何か自ら環境に働きかける事を大切にしています。その為にどんな関わりやどんなアプローチがどこでどう必要なのかを保育園とご家庭で見出せたら有難いと常に感じます。それこそが家庭と保育園の一体化した保育や子育てにもつながる明確なものとなるのでは無いかと感じます。
「皆んな頑張ってるのに遊んでる」そんな言葉が飛び交う時もあります。
その子は遊んでいてもいいのでしょうか。
この部分が保育と子育ての連携性を重要とするポイントだと思っています。
やるやらないという白黒をつけるのではなく、やる必要性を大人が見出し子どもにそれを分かりやすく伝えその子どもの取り組める範囲内でアプローチや提供をし、実際に大人が見本を示す。その後、子どもの行動に合わせ対応を考えていく。
今子ども達が過ごしている環境は異年齢です。根本的に一斉保育にも無理が生じます。
だからこそ、その時間を有意義に活用して学びに変えていきたいと感じます。
k★y


◆日々成長(にじグループ)

今日も劇の練習をおこないました。最近は年長児が発表するときには年中児・年少児がお父さん・お母さん役になってお客さんとして練習に参加しています。年中児と年少児が発表するときにも同じように発表しない学年が見る側となり、全員が1つになって練習に取り組んでいます。
見ている子ども達も演じている姿を見ていると身体が動きだし、ダンスの音楽が流れると小さな動きで一緒に踊っていました。しかし、朝の集まりから劇の練習へと毎日時間が流れていくため自分の好きな遊びをしたい児ややりたくないという児もいます。やりたくないこと、不得意なこと、気分がのらないことは誰にでもあるため、無理に参加させようとすることはありませんが、友だちが誘ってくれたり、楽しく演じている姿を見ると自然と参加できたり、参加はしなくても遊びには行かずに近くで見ている姿もあります。
子どもたち同士で良い刺激をし合い、みんなで1つになって取り組んでいる姿を見ると、一人ひとりの頼もしさと日々の成長を感じます。毎日同じ姿ではなく身も心も変化していく中で切磋琢磨しながらみんなで1つの作品を作り上げていければいいなと思います。K.Y


◆それぞれの取り組み (そらグループ)

日に日に劇発表への意欲が高まっていく子どもたち。
「お母さんお父さんに見てもらうんでしょう?」とワクワクの表情を見せます。
中には「恥ずかしいな」と話す子もいたりと、劇への向き合い方や気持ちはそれぞれですが、同じ事に力を合わせ取り組んでいる事で、子どもたちの仲間意識が自然と強まっているように感じます。
年少組は毎日「劇やりたい」と話しており、ストーリーを理解し自分の出番をちゃんと覚えているのが印象的でした。最初は恥ずかしがっていた男の子たちも、女の子たちのやる気に引っ張られるように堂々と演じています。
年中組は劇に対し自分のイメージがそれぞれあるようで、ナレーションを待たずに台詞を言ったり、身振り手振りを交えたりと自由に演じていました。
声を揃えたり立ち位置を確認する事でイメージが共有され明確になっていったようです。
年長児は観客を意識し、『何を見せたいか』を考え、みんなで気持ちを1つにしようと働きかけています。「楽しいとおふざけは違うよ」と子ども同士で声を掛け合ったり、台詞も「こんな風に言ってみたらどうかな」と提案が次々に出てくるなど、『自分たちで創り上げている』という思いが感じられました。
午睡前には劇の題材と同じ絵本を年長児が読み聞かせしたり、「お話聞かせてして」とリクエストしていました。
劇を通し、物語への興味が広がったり、表現する楽しさや1つの事にみんなで取り組む楽しさや難しさを感じたりと、多くの事を吸収している過程や学びを今後も大切にしていきたいです。
O・Y


Posted in 園のこだわり