こっちから
2019年12月12日 木曜日
12月12日の空は、晴れわたり気持ちのよい朝を迎えました。0歳児クラスの子も園に通い始めて8か月です。門に立って毎日声をかけているので子どもたちからも笑顔をいただいています。
今日もお母さんといっしょに歩いてきたSちゃん、トコトコと歩いて行ったのは開いている大門の方ではなく、閉まっている小門の前でした。門の前に立って開けようとしていました。お母さんが“そう、Sちゃんはこっちの門から入りたいんだね!”と言って、お母さんが閉まっている小門の方に行き、暗証番号を押し、門を開けて“Sちゃん、入れたね!”とニコニコして二人で入って行きました。
お母さんがSちゃんの思う方を選んであげました。開かれている門から入るか、閉まっている門を開けて入るかという一見、小さなことです。事柄は小さなことですが“子どもの思いに合わせる、寄り添う”ことは難しいことではないでしょうか。お母さんは、当たり前に“こっちから入りたいんだね”と、自分が選択していた「開かれた大門から入る」という考えから瞬時に切り変えられたのは、大きいことです。少なくとも私にとってはすごいことでした。
私が心構えにしている一つに『目の前の人を大切にする』があります。そのために、まず「相手の願いを受けとめよう」「話を聞こう」と言い聞かせています。仕事場では意識しているから多少できますが、仕事から離れて家庭にいるときに「相手の言うことを聞く」ことは半分も出来ていないのではないでしょうか。
柔軟な心はまわりの人の心を優しくしてくれます。
園長 田中基之
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