新鮮な気持ちで
2019年11月07日 木曜日
朝の職員朝礼で、職員からマザリーズの話を聴きました。
職員が説明をしてくれましたが、初めて聴いた言葉だったので自分でも調べてみました。
マザリーズとは、アメリカの言語学者「チャールズ・ファーガソン」さんの論文によって周知された言葉です。
母親が幼児に対して語りかけるときの言葉使い。学術的には「対乳児発話(IDS:Infant-Directed Speech)」や「対幼児発話(CDS:Child-Directed Speech)」とも呼ばれているそうです。日本語では「育児語」や「母親語」などと訳されています。
全世界で共通していることですが、ママが赤ちゃんに語りかける時には、特徴があります。やや高めの声で、ゆっくりと、抑揚をつけて語りかけるといわれています。このような、語り掛け方がマザーリーズの特徴といわれています。意識していなくても、自然とこのように語りかけている!と思った、ママは多いのではないでしょうか。
このような語りがけは、無意識ではあるかもしれませんが、母音語が強調された話し方になっているはずです。このような語り掛け方は、赤ちゃんが言葉を覚えていくうえで、知能を高めるという効果があるそうです。母音を強調して語りかけるというのは、大事なことなので、意識してみてください。
普段マザリーズを話している程度によって、母親の脳活動が変わることがわかりました。面白いことに、同じ時期の乳児をもつ父親では脳活動が見られませんでした。母親らは全員専業主婦で、父親とは育児に携わる時間に差があるため、母親と父親の脳活動の違いは、それぞれの育児時間の長さの違いを反映している可能性が考えられました。また、親の経験のない男女でも脳活動は見られませんでした
また、第一子の時に比べ、第二子、第三子の時は、母親の脳活動が減ってくるそうです。
職員からも話がありましたが、この結果を聴き、私たち保育者は毎年・毎日子どもたちと関わりどんどん脳活動が減っているのではないかと想像でき、『慣れ』という怖さを感じました。
大切なお子様を預からせていただいている保育のプロとして常に新鮮な気持ちで子どもたちに関わっていきたいと思います。
副園長
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