育子園の保育
2019年10月24日 木曜日
11月1日は佼成育子園の創立記念日です。今年で開園して70周年を迎えました。その意義ある年に育子園でお役をいただいていることに感謝させていただいています。
時代によって保育のあり方は変わります。育子園にとって2006年は大きな変化でした。それまでは同年齢の子どもたちを同じクラスで担任の保育者、責任のもと保育を行ってきました。達成する喜びや、充実感を味わってきました。
育子園は仏教精神に基づき開園された保育園です。仏教は一人一人の仏性を大事にしています。心を大事にしています。達成する喜びを大事にしつつ、ものごとに取り組む意欲子どもたちの能力を引き出すために「見守る保育」に舵を切ったのは大きな変化でした。
3歳児から5歳児までを同じクラスで保育する異年齢保育を取り入れました。一人ひとりの主体性を大事にして、持っている力を引き出していく保育です。その集団をチームで行う保育です。
乳児の動きにも、目線の後追い、寝返り、はいはいにも意味があります。また、保育者と子どもたちとの関わりには愛着関係が基本にあり、保育者が子どもの発達を促す関わりがされています。保育の専門性をもって子どもの発達を理解し、意欲が育くまれています。
今回の指針の改定で「幼児教育を行う施設として共有すべき事項」に“育みたい資質・能力”と“幼児期の終わりまでに育ってほしい姿が示されました。自立心や協同性、思考力の芽生えなど精神的な要素が多く盛り込まれています。今まで育子園が大事にしてきた取組みです。子供の成長に応じて意欲、好奇心、可能性を引き出すことを心掛けてきました。それは、親は子どもには成長にあった新しい服を用意します。発達にあった環境を用意することで子どもたちが主体的に活動し、いきいきと遊ぶことができます。毎日の保育の中で子どもたちは自信をつけています。
育子園は子ども主体にし、自立を大切にしています。この理念を形にし、行動に表しているのが保育者です。その保育者の皆さんが安心して、楽しく保育につとめられるように今まで築いてきた環境を大切にしながら、お役に励んでいきたいと思います。
園長 田中基之
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