みんなが持っているこころ
2019年10月17日 木曜日
昨日、ストレスチェックの診断が返ってきました。これも自分を客観的に知る一つの方法です。毎日の自分がしたこと、仕事、家庭での関わり、同僚との関わりをありのままに見るという時間を持つというのは、大切なことです。「仕事で書類が期日までにできなかった」、「受けた連絡を報告をしなかった」などは、関係者に迷惑や損害を与えたりします。それを振り返って丁寧に見ていくと何故、躓いたかがよくわかります。相手や条件だけのせいにせず、なおかつ自分を過大評価せず、反対に過小評価しないで見ると、何が原因だったかが見えてきます。失敗を繰り返すことが格段に少なくなります。
お釈迦さまの弟子のシュリハンドクは、自分の名前さえ覚えることのできない人でした。しかし。正直で勤勉だったといいます。お釈迦さまはハンドクに丁寧に関わりました。「垢を除き、塵を払わん」と唱えながら掃除をするように言い渡したのでした。
ハンドクは教えてもらった言葉を唱えながら、垢を落とし塵を払う修行を一心に行い続けました。何年も何年も修行し続けたことによって、自分の心から汚れが取り除かれた心境までになったのでした。言葉の意味を実践を通して理解したのでした。
子どものころは、親や保育者など近くにいる人から愛情をもって育まれることによって心が成長していきます。愛情満タンが元気いっぱいの源になっています。そして子ども自身が行動、実践することで一層自信がついてきます。大人になっても周りの人の影響は大きく受けますが、自分自身で気づいていくことがさらに大切になってきます。本来の自分をありのままに見ることを邪魔していた塵と芥を除くことによって自己の尊さを知るようになります。お釈迦さまは、ハンドクに自分で気づけるように関わったのでした。本来の自分を知ることによって、今まで見えなかった絆も見えてきます。ここから生き方が変わってきます。
すべての子どもたちが持っている本来の心に焦点を当て関わっていきたいと思います。
園長 田中基之
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