怒りの心は
2019年10月07日 月曜日
人はそれぞれ怒った時の口ぐせがあります。小さな怒りにおさまっているときには、「ん~ もう~!」「まったく~!」があります。いつも一緒にいる人ならば「前も言ったよね~!」「これで~回目だよね!」と、さらに言葉を重ねてしまうと、最後には「次はないからね!」「いい加減にしろ(して)!」ととどめの言葉を聞くことがあります。
怒りの言葉は相手の思いを考えていないので強く言えば言うほど、相手は聞いてくれません。しかし、自分の感情の爆発なので相手の心境まで見る余裕もありません。自分の常識を“踏みにじられた”状況が続いているので許すことなどできません。この時は怒りの主体の中に自分が埋没しています。
先日、日本アンガーマネージメント協会の講師による研修会に出席させていただき、「怒り」について学ばせていただきました。アンガーマネージメントというのは「怒りをコントロールする」ことが目的だと思っていましたが。協会では「怒らないこと」ではなく、「怒り」で「後悔しないこと」と教えていただきました。今まで自分の思っていた「怒り」に対する対処の仕方とは違う!印象を受けました。今までも怒ってはいけないと思っていても、怒っていました。だから「怒らない」ことではなく「後悔しないこと」というのは新たな取り組みを感じさせてもらいました。
さらに『自己診断しよう』、『イライラ・怒りの温度(点数)をはかる』や『落ち着く言葉を唱えよう』というメソッドを学び、怒りの対処は誰がするのかというと相手ではなく、“自分”が主体になっていました。
怒っているときは、相手を変えるために一所懸命になっているわけですが実は、怒りをコントロールするためには自分自身をどうするかに焦点があてられていました。
まとめとして『良好な関係を築くための上手な伝え方』をロールプレイで学ばせて頂きました。怒ることで見えなくなった『自分の本当の思い』を明らかにしました。相手に怒ることではなく、自分の思いを分かってほしいということが本来の目的でした。本来の目的に気づき、それを伝えるためには怒りを必要としませんでした。
園長 田中基之
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