ダンゴムシの土
2019年09月18日 水曜日
階段を下りていたら、足音と共に「先生、僕たち園庭に行くんだけどちょっと一緒に行ってくれる?」と声をかけられました。
手にビニール袋を持った年長Aくんと年中Bくんです。
給食が始まる時間で友達も担任も全員保育室にいる時間でしたが、きっと何か理由があるんだろうと思い「いいよ。」とついていくと階段を下りながら、お部屋で飼っているダンゴムシのために土が必要で取りに行くことを教えてくれました。
みんなが保育室に入っている時間に子どもだけで園庭に行ってはいけないということをしっかり理解していて私に声をかけたのだと思います。
園庭に出ると、砂場に一目散。
私には、玄関扉を押さえているよう指示をし、自分たちでビニール袋に土を詰め始めました。
詰めると保育室に戻ります。
「すぐ来るからこの扉開けておいて」と言われ、玄関で待っているとあっという間にAくんが下りてきました。
Bくんがなかなか来ないためAくんはひとりで土を集めます。
そこへBくんがやってきました。手にはダンゴムシの入っている水槽を持っていました。
どうやら水槽に直接土を入れようと考えたようです。
土を水槽に入れ始めましたが、私は重くなって持てなくなった時のことを心配して一声かけてしまいました。
「重くなると持てなくなるよ。」と。
主体的に考え行動している子どもたちを思わず助けてあげたくなってしまったのです。
言ってしまってから失敗したと反省です。
重くなったらどうしたらいいかは、自分たちで考えたでしょう。
最後まで見守ってやらせてあげられたらよかったです。
二人は、ルールをしっかり理解した上で、自分たちがやりたいことを主体的に考え行動していました。
子どもの行動には必ず理由があります。
頭ごなしにいい悪いと決めつけるのではなく、しっかり話を聞くこと、子どもの気持ちに寄り添うことを今後も実践していきたいと思います。
副園長
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