ぼくはコックさん!
2019年08月26日 月曜日
今日も園児たちが園庭で思い思いの場所で遊びを展開していました。
小さなログハウスでは3~4人の子どもがお店を開いていました。子どもたちは、ハウスの縁の所をカウンターにして商品を並べていました。Kくんは、その縁を利用して砂場から運んできた砂を盛り付けていました。小さなバケツで運んできた砂をスコップで上手に丸く置いていました。置いた砂をお好み焼きか、ハンバーグを焼くかのようにみたて、右手に持ったスコップをフライ返しにして“ちょんちょん”と押して焼き加減を調整していました。
Kくんは料理することをママを見て覚えたのでしょうか。大人からすると火を使っているキッチンは、熱湯や油などでやけどをする危険があるので、小さい子どもは安全な離れたところで遊ばせています。小さなこどもにとっては毎日、見ていることがごっこ遊びとなっています。
「焼き加減はいかがですか?」と聞くと、声がした方を見てニコッとして「うん、いいよ!」との返事が返ってきました。Kくんコックさんにとってお客さん1号でした。
Kくんが材料の砂を取りに行っている間に、後ろから見ていたSちゃんがすぐ隣でお店を開こうとしました。戻ってきたKくんは「もう、やるならあっちでやってよ!」という顔をして、Sちゃんが乗せた砂をよけていました。Sちゃんは、“ダメなんだ”とあきらめて別の所に遊びを移していました。Kくんは料理を作るコックさんになりきっていたのでした。
大事な遊びを共有してくれたお客さんには笑顔で接してくれましたが、料理作りを横取りした人に対してははっきりと“No!”の答えで接していました。自分の遊びをはっきり主張していました。Kくんの遊びに対する集中力を感じました。
お昼の合図の音楽が流れるとKくんは、道具をボックスに片付けて園舎の中に入って行きました。一緒に入って行く子を見るとさっき、Kくんに断られたSちゃんでした。二人とも楽しそうな顔をしていました。
園長 田中基之
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