ぼく 泡が大好き
2019年08月22日 木曜日
1歳児クラスのJくんは、園庭遊びの時間、お部屋の外に置かれた大きなタライに身を乗り出して遊んでいました。近くに寄っていくと右手にはカップが一つしっかりと握られていました。タライの中は泡でいっぱいになっていました。タライの白い泡をカップで掬うと、高く持ち上げてはカップを勢いよく振っていました。カップに入っていた白い泡がフワッと空中に飛び散っていきました。一緒に遊んでいるYちゃんの頭にも白い泡が乗っかりました。白い泡を掬っては、舞い上げます。タライの中の泡が少なくなるとカップをタライの中でガラガラとかき回して泡を増やしていました。もう、Jくんは泡の作り方を学んでいました。
「泡がたくさんできたね~」と言葉をかけると、ニコッとし顔を向けてきました。そしてカップで泡を掬って“どうじょ!”と言ってカップの泡を差し出した手に乗せてくれました。
そばでJくんの作ってくれた泡で一緒に楽しませてもらいました。気が付くとJくんは手から足まで、水(泡)浸しになっていました。お友だちと一つのタライで泡作りを楽しむことができました。
お昼の時間を迎え、保育士からの促しでお着替えに移っていきました。十分に楽しんだJくんは“は~い”と返事をして泡作りをおしまいにしていました。
Yちゃんと一緒に遊び込むことができたJくんでした。
フレーベルの言葉に「児童のどんな遊戯も、全生涯のいわば子葉である」(2019.8教育ナビより)」の言葉があります。今日のJくん、Yちゃんの育子園での遊びが、将来の二人にとってかけがえのないものでした。保育の意義をあらためて感じさせていただいています。
園長 田中基之
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