悩んでこそプロ
2019年08月02日 金曜日
日々の保育の中で、保育者たちは「この環境はあっているのか」「この声掛けで良かったのか」「あの関わり方は間違っていなかったのか」「どうしたらもっと良くなるのか」と考え、悩み、実践しています。子どもたちと同様、大人も一人ひとり個性があり、また、様々な考え方を持っているため正解はなく、一つにまとめることも難しいことがたくさんあります。
何度も話し合いを重ねて決定したことも、時間とともにいつの間にか変わっていってしまったり、また、変化せざるを得なかったり・・・。より良くしようと常に変化していく中で、また考え、悩み、実践することを繰り返しています。私は保育士に成りたての頃からずいぶん長い間、変化のない慣れた環境で慣れた仕事をし、悩みもなく淡々と時間が過ぎていく日が来ることを願っていたのを思い出します。
先日の研修で、『子どもの喧嘩にどう関わるのがいいのか、いつの悩むと思いますが、それがプロなんです』というお話がありました。一方的に子どもに指示したり答えを与えたりするのは誰でもできます。しかし、『この瞬間、この子には何が一番最適な関りなのか』と一人ひとり発達や個性の違う子どもたちへの対応のために悩みが出てくるのです。
職員会議で、日ごろの保育の悩みを話題に出してくれた保育者がいました。正解があるわけではありませんがその悩みをみんなで共有し、話し合うことができました。些細なことでも見逃さず、あやふやにせず、悩みながらも前向きに保育に取り組んでいく職員たちは、本当にプロなんだと思います。
保育主任
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