いつも、ここから
2019年07月29日 月曜日
通常、家庭、職場、ご近所の身近にいる人ほどその影響をお互いに与え合っています。その関わり方によって喜怒哀楽が生まれてきます。とくに怒哀の感情によって心の柔軟性が失われてしまいます。「その言葉は、受け容れられないよなぁ!」「なんでこの人は、これくらいのことで文句を言うのだろうか!」「もう少し話を聞いてくれればいいのに!」と相手に問題の原因を求めてしまい、心を固くして不自由にしてしまいます。そういう時ほど自分の持っている知識や経験でもって自分を守るか、自分の考えを理解してもらおうと一生懸命に説明しますが、すればするほどお互いが離れていきます。
私も分かってもらいたい相手ほど話をしてきました。「こうするといいよ。」と求められていないにもかかわらず話をしてきました。まず、考えを通しているときは理解し合えたことはありませんでした。そういうことを何度も繰り返す中で「相手は今どんな思いでいるのだろうか。」と思いを寄せることで、自分の立場の話をすることが少なくなってきた気がします。そしてその眼を自分に向けてみると「Aさん、怒らないで話してよ」と要求している自分や、「そんなに投げやりな態度をとらないでよ」と困惑している自分もいます。今は、どちらかというとそういう相手と自分を知っていくことを大事にしています。
アドバイスは求められた時に初めてアドバイスになるということを最近少し感じてきました。
そして、いつも出会いは「ここから」ということを大事にしています。
園長 田中基之
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