子どもの主体性が引き出された!
2019年07月25日 木曜日
今日は久々の晴れ間、朝から気温も上げっており家を出てから駅までの20分間で少し額に汗がにじんできました。多少の曇り空でしたが、雨雲とは違う空を見ながら「今日はプール遊びができそうだ」なんて思いながら駅までの道を早足で歩きました。
9時30分過ぎに幼児組の部屋をのぞくと、ちょうど朝の会をしていたところでした。リーダーの先生から今日の確認がなされていました。「今日は、プール遊びができます。」子どもたちの歓声が上がりました。「ただ、年長さんは、~もあるからプール遊びができないんだよね」。子どもたちの様子が少しがっかりしているのが分かりました。さらに先生は「そうだよね、プール遊びをしたいよね。」と子どもの心に寄り添っていました。そして、子どもたちの思いを理解しながら「がまんできるかい?」と優しく皆の顔を見ながら聞いていました。傍で聞いていて、子どもはどんな返事をするのかとみんなの顔を見ながら待っていました。すると年長さんから「がまんできるよ!」「大丈夫だよ!」と声が上がりました。先生から「そう、みんながまんできるんだ!」「明日は、たくさん泳げるからね! いっぱい遊べるからね!」と子どもたちと確認し合っていました。
今日のスケジュールからすると年長さんは、水遊びをする時間がないことは仕方のない状況でした。事務的に「今日は、~のためプール遊びはありません。」と言い切って確認するだけでも十分でなのです。しかし、『年長はプール遊びができない』ということを通してO保育士は子どもたちと会話を始めたのでした。ここがすごいと思いました。この後の子どもたちの取り組む姿勢に雲泥の差となったのでした。「先生から言われてプール遊びができなくなった」という思いから、『がまんする!』『大丈夫だよ!』と子どもたちからの発信、これによって「プール遊びができない事実」を子どもたちが受け止めたことによって、言われて我慢する子どもから自分たちで決めて明日のプール遊びを楽しみにする子どもたちに変わったのでした。子どもたちに行動の選択権が渡されました。子どもたちは見事に受け止め、展開していきました。子どもたちの主体性が大事にされていました。関わる先生の言葉によって、思いによって一見マイナスの状況も子どもたちが積極的に主体的に変わるんだと教えてもらいました。
今日は朝からあり難い出会いをいただきました。
園長 田中基之
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