保育実習について
2019年07月11日 木曜日
昨日H大学の主催する園長・施設長懇談会に出席させていただきました。学生を支援する大学の先生方の温かさを感じさせていただきました。
私自身は園長のお役をいただいて3か月、目の前の役を一生懸命にすることで毎日時間が過ぎていきます。昨日、H大学の園長・施設長懇談会に出席し、学校の願いや学生の願いを知る良い機会となりました。あらためて、選ばれる保育園となっているかを振り返ることができました。
学生が就職の際に一番関心があることは、保育内容とのことでした。子どもたちにどのように関わっているのか、どういうカリキュラムを展開しているのか、クラスの運営はどのようにしているのか、どういう子どもに育成しようとしているのかなどに関心があるということでした。また、実習の時に注意して見ているのは、子どもの姿であり、子どもに関わる保育士の姿ということでした。
現在活躍されている保育士さん方も、子どもの姿をどう見るか、遊びを通して何を子どもに知ってもらおうか。保育士同士の情報の共有化どのようにしていくかを大事にしています。
ある園長先生が実習生に伝えているのは「失敗していいんだから、そして、わからないことがあったらなんでも聞いていいんだよ」ということを何度も言っているとのことでした。学生によっては、なにを聞いてよいのかがわからないこともあるのだからと。そして、言葉は続き「長く保育をさせてもらっていますが、この実習をするという時が最もエネルギーを必要としました。それくらい実習を体験することが大変だったんです。保育を先にやっている者として指導や、指摘ではなくその人自身が持っている良さを伝えるようにしています」と教えてくださいました。学生を評価するのではなく、どこまでも支援していこうという園長先生の姿に共感させていただきました。
保育とは人間学だと思っています。ですからそのあり方は様々にあり、保育について多くの本が書かれています。だからこそ、大学や専門学校で学んでいる時に自分が学んだ中で、最も大事にしている言葉をみつけ、実習という体験の中でその言葉に魂を吹き込んでいくことが学生時代の実習ではないかと思っています。きっとその言葉が自分の人生の灯になるのではないかと思います。
園長 田中基之
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