笑いの力
2019年07月10日 水曜日
先日、いのちの落語家・作家 樋口 強さんの講演を聴いてきました。
樋口さんは、悪性度の高い肺がんになり、手術と抗がん剤で乗り越えたが全身のしびれという治療の大きな後遺症が残っています。
2001年から毎年がんの仲間と家族を招待して「いのちの落語講演会」を開催しているそうです。
『どんなにつらい時でもどんなに苦しいことがあっても、朝から晩まで一日中笑っていられたら病気にならない。
心の底から笑えていますか?。
作り笑いでなく思いっきり笑ってみると今まで辛かったことが、どうでもいいわと思うことがある。これが笑いの力!
笑うことを忘れているから自分の力で引っ張り出す。』
と言って、大仏さん・ピザ・もちカビという小話を3つ話してくださいました。
講演会を聴きに来ていた人たちが笑いに包まれました。
その後、『いのちの落語』と題して、寄席の体験をさせていただきました。
23年前に、3年生存率5%、5年生存率はないと言われ、生きるはずがないという悪性度の高い肺がんになり、その後遺症で全身の痺れが今でも続いていて、コップが丸いのか四角いのか熱いのか冷たいのかわからない。足の裏の感覚もなく地面に足がついているのかいないのかわからない。てんかん、緑内障等の症状がある。
症状は辛いこともあり、がんの治療と引き換えに残されたお釣りだと思っているが有り難いことだと思っている。
がんをやっつける細胞はNK細胞であり、これは笑うと増える。
ご自身の体験を通した落語を楽しく面白く話され、笑う力を引き出してくださり生きる希望と勇気を与えてくださいました。
講演の中で周りの人も笑顔にするという言葉が印象的で、自分が生きていくだけでなく、いただいた命に感謝しながら周りの人たちを笑顔にしていこうとする生き方に感動しました。
そして、笑いの大切さを再確認しました。
私は、育子園という環境の中で働かせていただき、子どもたちの行動・言動などから常に笑いに包まれています。
子どもたちには、そんな笑いを引き出してくれるパワーがたくさんあります。
これから先、何か落ち込むことがあったら、子どもたちの力を借りたり今日の講演会の小話などを思い出し、笑いの力を引き出し元気に過ごしたいと思います。
そして、今の環境や子どもたちに感謝していきたいと思います。
副園長
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