もったいないよ
2019年07月19日 金曜日
幼児クラスで子どもたちの遊びの様子を見学していました。
年中・年長女児が楽しそうに3人で折り紙遊びをしていたのですが、四角や単純な折り方で次々とカラフルな新しい折り紙を使っていました。少々もったいないように感じましたが、3人で会話しながら仲良く遊ぶ姿に、少し様子を見ることにしました。するとそこに年中男児が「もったいないよ。先にこっちの折り紙から使ってよ」迷子の折り紙ボックスを持ってきてくれました。
絵具遊びをしていた年中児が、使った容器を洗うために石鹸を使っていました。どんどん使うため泡がたくさん立っており、それが面白く遊びになっていました。するとそこに、年長男児がやってきて「もったいないよ。石鹸がなくなっちゃうよ」と声をかけてくれました。子ども同士で教え合う環境が素晴らしいと感じました。
しかし子どもたちは、目の前の楽しいことに夢中なって取り組むという意欲が大切で、大人が思う『もったいない』という感覚を超えた貴重な経験にもなっています。『もったいない』けれど『無駄ではない』ことがたくさんあります。
幼児の保育室には、先ほど書いたような『使い切れず余った紙』や『持ち主がわからない落し物の折り紙』などを入れる箱が用意されています。そこに至るまでは、まだ使えるものがゴミ箱に入っていることもたくさんありました。『みんなで使うものに愛着をもち、大事に扱う』という規範意識の芽生えに向け、保育者たちは言葉で伝えるだけではなく、環境を考えながら日々取り組んでいることを感じます。
保育主任
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