保育に学ぶ
2019年06月13日 木曜日
育子園の保育と日々接していると子どもを“どう見るか”の大切さを感じています。乳幼児期の赤ちゃんが“自ら成長しようとしている”という姿が見えていますかということです。この視点があるかないかで、その後の子どもへの関わり方が大きく違ってきます。子どもに対して知識や技能を身につけさせようとする時には親や育てる側の思いが強く出てしまい、子どもの“やってみたい、してみたい”という意欲を育ちにくくしてしまうのかもしれません。
人は乳幼児の時から“自分で選択する”という意思を持っていることを目の前にいる赤ちゃんから学ぶことができました。とても感銘を受けました。
自分が子どもに接してきたあり方を振り返ってみると、息子がやっとハイハイができ、少し離れたところにあるおもちゃを取ろうとして向かい始めた時、子どもが目的のものに到達するまで待ってあげていませんでした。私が先に取って手渡していたことがよくありました。2歳近くになった頃には、一生懸命になって靴下をはこうとしていた時には、靴下をさっと持って履かせていました。親として何気なくしていました。
子どもの心情、意欲、態度はいつから育つのかというと赤ちゃんの時からだということです。うれしい、楽しいという心情が、意欲となり、態度となってあらわれてくるといいます。
毎日、子どもと接している保育者は、子どもの心情、意欲を見ています。そしてちょっとした小さな変化や成長を喜び、優しく温かく関わっています。
園長 田中基之
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