キュウリとれたよ!
2019年06月03日 月曜日
トントン! トントン!とドアをたたく音、戸を開けるとそこに保育士と男の子2人がキュウリを持って伺いに来ました。それは、子どもたちからの奉納のお願いでした。「これ園庭で採れました!」と小さな手に乗った採れたてのキュウリが差し出されました。「おー 今、採れたんだね! とげがついているね! 新鮮だね!」と感激しながらキュウリを受け取りました。男の子たちから「このキュウリ、仏さまにあげたいの!」とお願いをされました。子どものやさしい心によってキュウリが仏さまに捧げられました。
しばらくすると二人が、またやって来ました。園庭に植えられているモクレンの木からできた実も仏さまにあげたいと手にいっぱい乗せて来ました。「このモクレンの実も上げていい?」と、キュウリと同様に仏さまに奉納したいという願いでした。「そうか! モクレンの実も上げたいいんだね! いいよ、仏さまが喜んでくれるね!」と伝えると、保育士に促されて仏さまにあげるための準備を嬉しそうに始めました。
御宝前には最初にあがったキュウリと後からあげられたモクレンの実の二つが仏膳と一緒に並びました。子どもが園庭で採れた野菜を仏さまにあげたいという行為の中にいのちの不思議さや尊とぶ心、捧げる心が育っているのを感じあり難い思いにならせていただきました。
私たち保育者が大事にしていることの一つに“自然との関わり・生命尊重”があります。身の回りにある草花、木々が花を咲かせ、実ができることを通して“いのちやその不思議さを感じ、その恵みがいただけることへの感謝する心を育んでいます。またいのちを尊さにきづき、いたわり、大切にすることを大事にしています。子どもたちをよく見ているとそのチャンスがあります。そばにいる大人がそのチャンスを大事にすることです。そばにいた保育士のおかげで今日も子どもの心が育まれていきました。
園長 田中基之
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