乗り越える勇気
2019年05月31日 金曜日
2歳児の時は、18人の子どもたちと3人の保育士というゆったりとした環境で過ごしていましたが、進級し幼児組になると、子ども40名の大所帯になります。きっと子どもたちはもちろん保護者の方々の心配が大きいのではないかと感じます。
進級して2か月・・・。幼児クラスに行き年少児の様子をよく観察してみると、生活にも慣れ、自ら年上の友だちや環境に働きかけていました。年少児のA君は、すっかり幼児クラスでのルールを理解し、守っていない年長児に対しルールの間違えを指摘する姿もありました。年長児は苦笑いをしながらも素直に応じ、とても良い雰囲気でした。
一方では、年長児に強い口調で「ダメ」と言われ、悲しそうな表情を浮かべる年少児B君がいました。B君を悲しませてしまった年長児は、その表情を見て何かを感じているようで、何度も顔を覗き込んでいました。お互いに嫌な思いになっているようです。また、年少児同士で言い合いになり激しく泣いている子もいました。
B君と年長児は、仲直りをした様子はありませんでしたが、周りの楽しい雰囲気にいつの間にか笑顔になっていました。年少児同士の喧嘩は担当保育士が関わって互いに気持ちを受け止めてもらいました。
誰しも、生きていくうえで避けられない悲しみや悩み苦しみはたくさんあります。子どもたちには、それをマイナスと捉えず、学びとして生きる力に変えてほしいと思いますが、そのためにはその気持ちを分かってくれ寄り添ってくれる友だちや大人が必要です。日々友だちと関わりながら集団の中でけなげに頑張っているすべての子どもたちに、様々な困難を乗り越える勇気を持って成長して欲しいと願っています。
保育主任
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