◆5月30日(木)の子どもたち
2019年05月30日 木曜日
◆そんなところにいたとは・・・。(つぼみ)

このところの急に訪れた夏日もおさまり、今日はからっとした爽やかなお天気で園庭遊び日和になりました。
園庭に出る支度が済むと出入口の窓に進んでいき、自分から窓につかまり立って園庭を見ている子もいました。窓を開けると、待ちかねたようにはいはいでテラスに出ていきそのまま園庭へ。自分で移動できる子たちは、自分の気になる場所へと出発して行きました。
しばらくして子どもたちの行先を追いながら周囲を見渡すと、ポツン、ポツンとそれぞれ離れたところに一人で遊んでいる姿が見えました。
自分ひとりの力でテーブルセットの椅子によじ登り、そこに座って満足げな顔をして、ちょっと高い場所の目線から周りをながめている□ちゃん。
木の手すりに掴まりながら、伝い歩きに集中していて、呼びかけにも気づかない◎くん。
はいはいでプランターに到着し、座って草に触れながら感触を楽しむ◇ちゃん。
靴を履き始めた◆くんは、幼児クラスさんに混じりながらも、自分の一歩一歩を踏みしめてあるいていました。
ほんの最近まで、保育士から離れようとしなかったり、あとを追っていた子ども達でしたが、ずいぶんと環境に慣れ、自分の好きな場所を見つけ、安心して過ごしたり遊びに集中できるようになっていると感じさせられました。これからどんどん行動範囲も広がり、子どもたちの気づきも増えていきそうです。
F.S
◆地下鉄車庫へ (ふじ)

今日は散歩で地下鉄の車庫へ行きました。タイミングがよく4本も車庫入りの地下鉄を見る事が出来幸運でした。
電車の発車音(プシュー)が怖くて電車からより離れようと散歩カーの端にいく〇ちゃん。4回もプシューを聞くと慣れて来たのか最後にはみんなと一緒にまだ少し恐々ですがバイバイと手を振ることが出来ていました。
手を繋いで歩くことが好きな◇ちゃん。他の子が手を繋いでいると私もと歩きたいアピールが始まります。順番で歩くことができると保育士の手をしっかり握りリードするかのように引っ張る位の勢いで楽しく散歩しています。
たくさん電車をみて歩いてポカポカ陽気でと気分も高まっていたのか散歩カーの中から給食中にウトウトする姿もチラホラ。午睡は布団に横になるとすぐに寝息を立てていました。
入園当初は泣き声の方が響いていた午睡中も今では寝息が聞こえる程ぐっすりです。
(K☆H)


◆小さい消防士 (きく)

朝のおやつの出来事。口拭きタオルを自分で取りに行き、椅子に座るのですが、〇くんのタオルだけが残っていました。忘れているのだと思い、すでに椅子に座っていた〇くんに、声を掛けましたが、〇くんは取りに行こうとしません。どうしたのかなともう一度声をかけると、〇くんが「ここ、誰も座らない?」と聞いてきました。ちょっと席をはずしたすきに、別の子が座ってしまうことがあるのを○くんはわかっていて、心配で立てなかったのだとわかり、先を見通して考えられる○くんに驚きました。
その後のお部屋での遊びでも、作ったブロックをオオカミやブタに見立てる姿も見られ、想像力の育ちを感じます。
朝の集まりで、「昨日は消防士になって、しゅーって水を消したの楽しかったね。」などと、昨日楽しかったことを振り返りました。すると、園庭に出てから、玩具のしまってある倉庫の前に何人も集まり、「なわとびちょうだい。」「なわとび取って。」と言い始めました。また、消防士ごっこをやろうとしているようです。「お兄さんたちの大事ななわとびだから、おしまいになったら、先生にちゃんと返してね。」とお約束も伝えます。
なわとびを渡し、「さあ、火事を消しに行こう。」と言うと、消防士ごっこが始まります。「火事はどこかな?」と保育士が言うと、一人が「あっ!ここ!」と指をさし、みんなでなわとびのホースからしゅーっと水を出します。「こっちも!」と言う声で、どんどん移動しながら、火を消していきます。赤い帽子のせいか、なんだか本当の消防士に見えてきました。
園庭中の火事を消してくれたミニ消防士さんたち、ひととおり消すと満足したのか、あっさりと「もうおしまい。」となわとびを保育士に返し、次の遊び(これも昨日に引き続き、滑り台が人気です)に移っていきました。
最後までなわとびを持っていた△ちゃんは、なわとびを保育士に差し出して、「電車する。」と言ってきました。今度は、なわとびが電車に変わります。久しぶりの電車ごっこは、時々転びながらも、子どもたちだけで園庭を回れるようになっていて驚きました。日々、色々な場面で成長を感じることができ、「嬉しいびっくり」をたくさんもらう毎日です。
(T.M)


◆困っているから、助けてあげよう(たんぽぽ)

ミッキー体操が終わると次々に椅子に座る子ども達。
今日は、たくさんの玩具が散らかったままでした。「おままごとがたいへん。誰か手伝ってくれるかなぁ」という保育士のつぶやきを聞き逃さずさっと動き出す女児3人。
「ここにもあるよ」とささっと片付けてくれました。
『先生が困っているみたい』とさっと助けようと思えるその姿、嬉しいなと思います。その嬉しい気持ちをみんなの前で伝えたときのその3人の顔。これまた、にんまりでかわいらしかったです。
虫に興味はあるけれど、触るのはちょっと怖い。けれど、やっぱり見たいという児がたくさんです。最近、園庭にたくさんいるてんとう虫。◎くんの洋服に止まりました。◎くんに、「洋服にとまってるよ」と教えた途端大慌てで泣きべそに。そんな◎くんの気持ちが分かったのかすぐに飛んで行ってしまいました。
そのすぐあと、保育士の膝に止まったてんとう虫の観察には意欲的な◎くん。「あるいてる」とてんとう虫の動きにひとつひとつ反応し、友達と頭を寄せ合いながら楽しそうでした。
お兄さんに、動かなくなったてんとう虫を見せてもらうと今度は、「ちょうだい」と手の上に乗せることもできました。ちょっと進歩です。
別の場所では△ちゃんが木を歩いていくアリの行列を発見。上のほうに歩いていくアリを指差して「お仕事いくの?」アリに聞いています。「どんなお仕事だろうね?」と聞くと「カタカタのパソコン」と△ちゃん。お仕事=パソコンのようです。
遠くから勢いよく走ってきた☆くんのスコップの中にはくねくね動くミミズがいました。「みて~」ととても嬉しそうです。
こちらも触ろうとする児はいません。遠くから覗き込んで終わり。それでも、「ミミズなの~?」と興味津々な子ども達でした。
いろいろな虫の観察、一緒に楽しみたいと思います(M.C)


◆泥だんごの話 (うみグループ)
今日は先日の続きで、泥だんご作りに取り組む子どもが多くいました。
泥だんごは抵抗がある…という子ども達には白い新品の粘土を用意しました。
朝の集まりにティッシュと団子を机に置いていたり、右手に団子左手に葉っぱを持ち擦りながら参加している子どもがいます。
昨日は笑顔だった○君が朝から表情が曇り顔です。泥だんごが割れてしまったのです。一度直してまた落として再度割れてくっつけようとするも、くっつかないと嘆いていました。それでもその団子を捨てきれず、これはこれでいい…と哲学的な答えを導き出していました。
割れた団子に絵の具を塗ると模様が付く事を知った子ども達は、割れても希望がある事やピカピカ団子よりもその絵の具団子を作りたいという意思の芽生えも見られました。
年長児は英語教室です。
団子は一旦休止をし、英会話に触れダンスや歌を楽しみました。
その間に室内では新たに団子作りをしたいという子ども達がいます。
ゆり組にも昨日の続きで砂をかけたり、磨きに入る子どもがいました。
その中で自分の団子と他の団子と区別がつかなくなった子どもがおりました。英語教室から帰ってきた年長児が自分の団子が無くなったと、捜索が始まり次第に踊る大捜査線が始まります。
結論は、他の子どもが間違えて取り替えてしまい、更にそれに泥をつけて大きくしていた事を知った年長児が悲しさと悔しさのあまり涙を流したというエピソードでした。しかし、発覚したその場所には新たに団子作りに一生懸命に取り組む子どもがいました。朝に二回も落として再生不可能とした年長児もいます。
同じ割れた団子を持つもの同士、気持ちが分かるようで一緒に頑張ろうというセリフには見えない優しさや悔しさ悲しさが入り混じった見えない重さを感じました。
それが励みとなり再度一から挑戦する年長児がいます。
園庭に出ても、泥だんごです。
保育者に何度もこの状態はどうかと確認しています。
失敗したくないようです。
周囲にいた子ども達の中で磨き作業に入り、輝きを帯びた泥だんごが出来ていきます。
それを横目に土かけや握りに励む年長児の眼差しは、悔しさや羨ましさよりも真っ直ぐな泥だんごへの愛を感じました。
磨き過ぎて割れた子どももいます。
割れちゃったの一言だけですが、感情は溢れ出ていました。
丁度その訃報を聞いたのが11時30分でした。
園に戻る時間です。
そして、その子どもは給食当番です。
このままでは戻れない、泥だんごを作りたいけど、時間は過ぎている…さまざまな葛藤の中時間は気にせず取り組んでもらいましたが、部屋から本児を呼ぶ声が聞こえてきます。
給食当番もやりたいけど泥だんごも作りたい。
本児は時間はずれ込みましたが両方行いました。
たかが泥だんごされど泥だんご。
愛着は人や物だけに非ずと子ども達の姿を通して学ばせてもらっています。
k★y


◆年長児の特権(にじグループ)

今日は朝の集まり後、年長児のみで話しをしました。
「年長だけ集まって」の保育士の声に期待をもって集まりました。
普段集まりでしているゲームも年長児だけでやると、また違った楽しさがあり、盛り上がりました。
今日は子どもたちがいつも楽しみにしている英語教室もあり、それに加えてお泊り保育の話もすると、沢山の話しを子ども達から聞くことができました。
普段できない活動をして、特別な一日にしようという話をすると、それを聞いた子ども達は「大きな壁に絵をかきたい」「顔や身体にも絵の具を塗って、先生の顔にも塗ったら楽しそう~」という話から始まりました。
食べたいものも沢山出てきましたが、「みんなで作るのが楽しみ」「作ったことないけど、どうやって作るのかな?」と皆で一緒に体験することにワクワクした気持ちが伝わってきました。
その後の園庭遊びでも年長児があつまり、一人が砂山を作ろうと提案すると砂山つくりが始まりました。
鬼ごっこや氷鬼をすることが多かったのですが、久しぶりに砂山つくりをすると子ども達が役割分担を決めたり、そんな形にするか話し合ったり、協力して一生懸命に山を作る姿がありました。
朝の集まりから、英語教室、園庭遊びまで、今日は年長児だけで過ごす時間が多かったので、日中の活動の中だけでも子どもたちの団結力が高まっていることを感じました。
集団の中での関わりを見ていても、意見を言うだけでなく、聞きいれたり譲ったりする姿も見えて成長を感じました。
年長児だからこそ出来る特別感や経験をして、最後の保育園生活が子ども達の記憶に色濃く残るような一年にしていきたいなと改めて感じました。(B・K)
◆泥団子(そらグループ)

good morning 「ぐっもーにんぐ」How ara you?「はうあーゆー」と今日は年長児だけの英語教室がありました。
「まいねーむいず〇〇」と名前も言える年長児もいます。
『ヘッド ショルダーズ ニーズ エンド トゥーズ』の歌に合わせて身体を動かしたり、おしりを振ったり笑いながら楽しむ様子が伺えました。
恒例の塗り絵ではカタツムリが何匹いるか、貝殻の模様は何個あるかと英語で数えます。講師の「かたつ・むり」とイントネーションの違いに「ん、ちがうよ、かたつむりだよ」と教える姿もありました。
最近園庭の時間になると、片付けをして園庭に出る子どもたちが増えたように感じます。
各々がハマっている遊びを遊ぶ姿が多く見られます。
今週うみグループの子どもたち・保育者と泥団子遊びが流行っています。
ただの泥団子ではなく、ヒカル泥団子を目指しています。いくつかの段階があり丸める、乾かす、磨くと流れがありますが、途中ヒビが入ったり、落としてしまったり、力加減も考えたり難しいからこそ、集中力はものすごく感じます。
両手でお団子を丸めながら園庭を歩く年長児。
「あっコクワガタのお墓、元気かな」「また会いたいな」とお墓の前でつぶやきます。
その手は合掌ではなく、コロコロと泥団子を転がすのでした。
泥団子は丸だけではなく、オリジナルの形も存在しています。
よく固まるおススメの土の場所もありますが、砂場の土でも団子を作る子どもたちもいます。
「ここで、こうやるといいよ」とよい情報を聞いたり、自分なりにやってみたり、泥団子作りはまだまだ始まったばかりです。
(a.y)


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