あたたかく寄り添いながら
2019年04月25日 木曜日
保育園で元気な保育者さん方と保育に携われるのは、ありがたいことだと思っています。自分自身の幼児の記憶というのはほとんどありません。多くの人にお世話になったのですが、そのことは覚えていません。0歳ならば、母乳やミルクを飲み、語りかけてもらい、オシメを取り換えてもらい、睡眠をとれるように見守ってくれています。大人の目が片時も離れる事がありません。自分自身が今、ここに存在できていることは、多くの人のお陰なのだという思いにならせていただいています。
今日の午後、若い保育者さんが1歳のSちゃんとロビーにいました。Sちゃんはお昼寝から覚めるとぐずり声を上げ続けていたのでした。「Sちゃん、Sちゃん」と声をかけながら一緒に歩いたり、抱っこしたりと思いを受け止めながら関わっていました。しばらくしてもぐずりはおさまらないでいました。
保育者さんのあたたかい関わりに感心しながらSちゃんの顔を見ていると、私にSちゃんをだっこさせてくれました。すると落ち着くどころか、いっそう声を上げて「抱っこされたくない!」と体をよじってしまいました。腕の中にいてくれたのは数秒でした。保育者の腕の中にもどるとSちゃんは、安心した顔に戻っていました。保育者さんはSちゃんのお母さんが来るまで、Sちゃんの気持ちに寄り添いながら一緒にいました。
園長 田中基之
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