朝の挨拶から
2019年04月11日 木曜日
朝の門に立っての挨拶は、子どもが保育園に登園する初めての言葉となります。子どもはその時の思いが挨拶にあらわれてきます。2年の間、門に立たせていただいたお陰で挨拶の関わりからも子どもとの距離を分からせてもらいました。
1歳クラスのときに出合ったO君は、ママの元気な声とは反対にしばらくの間、目を合わさないようにして前を通り過ぎていました。そういう時は、目の前のO君に腰をかがめて、小さな声でそっと「おはよう」と言ってきました。Oくんの横顔から緊張した気持ちが伝わってきました。1年経つとO君と目が合ってきました。O君の領域の一番端っこにおいてもらった気がしました。領域に入っているかどうかがわたしにとって大事なことでした。
今は、O君とは目が合うと手に持っているミニカーを自慢そうにして見せてくれます。かわす言葉は少しですが、温かなO君の気持ちが伝わってきます。
クラスの朝の挨拶はどのクラスでも「おはようございます!」と元気な声が聞こえてきます。
挨拶を心を込めて行い続けると大人とか子どもとかの年齢に関係なく、相手に近づいていけることをあらためて教えてもらいました。
園長 田中基之
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