お釈迦さまの生まれた日
2019年04月08日 月曜日
今日4月8日はお釈迦さまの生まれた日として仏教徒をはじめ多くの方が、その誕生を感謝しお祝いさせていただいています。育子園でもホールで年長さんの男子が奉献の儀をさせていただき、子どもたちのまごころを仏さまに届けさせていただきました。
誕生仏のお釈迦さまは右手を天に向け、左手は地を指さしています。お釈迦さまがお悟りになってから40余年間に説かれてきたことを表されています。それは天にも地にもこのいのちほど尊いものはないという、いのちの尊さを宣言しています。そして尊いいのちというものは他と比べようのないものであるから、いのちあるものは平等であることを示してくださっています。
この世に生を受けていながら、その尊さに気づくことができるのは人間だけです。その尊さに気づくことができるようにとお釈迦さまが教えを説かれてきました。自分一人では気づくことはとても難しいことです。しかし、お釈迦さまの教えを実践することによって気づくことができます。
育子園では子ども同士がぶつかり合ったり、物の取り合いをするときもあります。その場合、保育者が善悪をつけることはありません。それぞれからその行動に至った思いや理由を聞き、保育者が受け止めます。その後に自分の行動がどうであったかを振り返られるように関わっています。1回や、2回で子どもの行動や言動が保育者の思っている通りにはなりません。しかし、繰り返すことによって自分の意志で自分を見つめ直すことのできる子に育っていきます。
お釈迦さまが私たちを信じてくださっているように保育者たちは、子どもの中にある仏性を見つめながらふれ合い関わっています。
年度が始まる時にお釈迦さまの誕生の心をかみしめることができることは、とてもありがたいことだと思います。
園長 田中
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