涅槃会を迎えます
2019年02月01日 金曜日
今月は15日にお釈迦さまの涅槃会を迎えます。入寂されてから約2,500年余り経っています。私にとってお釈迦さまは子どものころから毎日手を合わせていた仏さまです。
朝起きると仏さまに「おはようございます」とご挨拶をさせていただいてきました。祖母や両親があげるお経の声が朝の目覚めの声だったり、夜寝るときの子守唄でした。お経の内容を知る前から聞けていたことはあり難いことだと思っています。
お釈迦さまが鍛冶工チェンダの供養を受け、その食事の中に入っていたキノコにあたってしまい、身体は衰弱しきっていました。そこにバラモン遊行僧のスバッタが教えを乞いに来たのでした。スバッタに対して説かれたのは人としての生き方である八正道でした。人として生まれた者は必ず“生老病死”もって生きて行きます。それを苦とするのが四苦です。苦は執着より生まれてきます。その苦から解放に至る道が八正道であると説かれたのでした。また、お釈迦さまが初転法輪で説かれたのは三法印であり、悟れるように実践できるように説かれたのが四諦、八正道、六波羅蜜、十二因縁です。お釈迦さまがお悟りになったときから亡くなられる時まで悟りに至る実践として八正道が説かれてきたのでした。法が説かれたことのあり難さをかみしめさせていただきます。それとともに、お釈迦さまの姿です。我が身のつらさよりも、最後の弟子としてスバッタを受け入れ丁寧に答える姿は、我がない、ただただ目の前のスバッタへの思い、後世の私たちに対する思いであったのではないかと推察します。
お釈迦さまが説かれた八正道における“正し見方”や“正しい思い方”が保育指針にある「常に自己を省察すること」や「組織の一員として共通理解を図ること」に至らしめてくれます。
涅槃会を通しお釈迦さまの姿を少しでも身につけさせていただくとともに、保護者や子どもたち、仲間の保育者等のおかげで保育者としての資質を高めていただいていることに感謝して保育に取り組んでいきたいと思います。
副園長 田中
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