思いが分かると優しくなれる
2018年11月15日 木曜日
秋も深まり、電車を降りてからの自宅までの帰り道、思わずポケットに手を入れたくなりました。街路樹も葉っぱを落とし冬支度をしています。
昨日の夕飯はおでんでした。駅についてラインの確認をしたら妻から夕飯の連絡が入っていました。「今日のおでん、じゃがいもがほとんどくずれたの・・・、ゴメンネ」と昨日のおでんはじゃがいもが幅を利かせていました。
おでんといえば、はんぺん、さつまあげ、こんぶ、たこ、ロールキャベツ、あつあげ、ちくわ、だいこん、ウインナー、ぎゅうすじ、ゆでたまご、じゃがいも、ちくわぶ。私の好きな順です。一つづつ食べてもおなかがふくれてきました。おでんは一つの鍋のだしの中に入っていながら、それぞれ具はその美味しさを主張しています。それで、だしには色んなそれぞれの具から微妙に味が染みだしてとてもおいしくなっています。最後にご飯を入れて一煮し、たまごをかけてふわっとさせていただきました。
子ども一人ひとりに個性があります。同じ場所にいながら一人ひとりはそれぞれ個性を発揮しています。子どもの個性は、周りにいる大人の声掛けによって光を失ってしまうときがあります。「何をしているの、早くしなさい!」「今、そんなことをしている場合じゃないでしょ!」「なんで泣いているの!泣かなくていいでしょ!」と大人が子どもの行動を強い言葉でもって直そうとしてしまうときです。
”人間、行動には意味がある”といいます。大人からすると子どもの行動は無駄に見えたり、余計なことをしている、時間がもったいないように思えたりします。そう思ってしまった時に、どう子どもと目線が合せられるかです。子どもの心の主張に耳を傾けられるかだと思います。
私も長男がまだ幼稚園児の時、出かける時間になってもまだウルトラマン人形で遊んでいました。「出かける時間だよ、もうおしまい!」と強制終了をしてしまったことを思い出します。子どもの思いに耳を傾け、話してくれたことに「そうなんだ! そういう思いでいるんだ!」と分かるだけで自分の中に子どもに対する怒りの心は消えていきました。当然そのあとのふれ合いも、いつもの親子のふれ合いでいることができました。
副園長 田中基之
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