子どもの、ありのままの姿
2018年11月05日 月曜日
一歳児クラス、給食でのできごとです。
保育士が、給食を終えた子の食器を片づけていると、Nちゃんが「自分も」と言うかのように食べ終えた食器を重ねはじめました。
お茶わん、おわん、というようにサイズが近いものをピッタリ重ねるのではなく、コップが一番下…次にお茶碗、デザートのお皿、と少し不安定にも見える重ね方をしていました。
最後に、おかずの入っていた一番大きなお皿を乗せようとするNちゃん。
「それ以上は重ねられない…」と思い、声をかけようとしましたが、こちらが声をかけるよりも早く気付いたようで、乗せるのを止めテーブルの上に置きました。
しっかり考えながら行っていたNちゃん。
Nちゃん自らの経験を保障するためにも、声をかけなくてよかったと思っていると、そこへ、別の視点から見守っていたH保育士がやってきました。
Nちゃんの重ねた食器を見たH保育士は、「すごい!じょうずにできたね。アートみたい。手伝ってくれたんだね、ありがとう。」と優しくNちゃんの自発性を認めていました。
その瞬間…自分は、Nちゃんの姿をまるごと受けとめる、という気持ちで見守れていなかったことに気づかされました。
食器をさげた後のNちゃん…。本当に嬉しそうな顔でお昼寝に入っていきました。
自分は、ここにいていいんだ。
そのままの存在でいいんだ。
H保育士の関わりで、Nちゃんの自己肯定感が育まれた瞬間…。とても心温まりました。
いつでも、どんなときでも、子どもに安心感を与えることができる…。そんな保育士でありたいと感じさせていただきました。
日々の保育の内省。
自分に矢印を向けることのできる貴重な時間をいただけたことに感謝です。
保育副主任
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