自由って・・・
2018年11月02日 金曜日
来年度保育園入園を希望されている方々が、各園を見学に回られているこの時期、育子園にも毎日のように来園の予約が入っています。
ある見学者の方が、理念の説明の後、「『自由保育から小学校に行った子どもが、授業中座っていられず勉強に集中出来ず困っている』という知り合いがおり、日々自由に過ごしていると、学校に行ったときに問題はないのか」と質問をくださいました。
育子園の子どもたちは自主性自発性を発揮し自由に活動していますが、その中には必ず、集団のルールが存在します。ルールの大切さは、欲求のぶつかり合いから決まりを守ることを学んでいきます。無理やりルールを押し付けられるのではなく、ルールを守ることで互いに楽しく心地よく過ごし、喜びに繋がっていくことを体験していきます。
また、育子園は、順序制や習熟度制といった保育方法も取り入れており、一律に同じことをさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、自分のやりたい日にちや時間、やりたい方法などを自ら選択出来る環境も設定しています。これによって、苦手な事にも挑戦する経験をしていきます。
その部分だけを見ると、ただ自由に活動している姿ですが、子どもたちは日々の様々な体験を通し、社会性や、学びに向かう力を身に付けています。
小学校に入学すると大きな環境の変化から最初はとまどい、落ち着かない姿を見せることがあるかもしれません。しかし、それがその子のすべてではなく、子どもたちはその後も発達していきます。
言われてできるのでは本物ではなく、自分で判断しその環境に適応していくことが大切です。私たちは子どもたちの成長を信じて今を大切に、物的環境・人的環境・空間的環境を整え関わっていきたいと思っています。
保育主任
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