◆11月12日(火)の子どもたち
2018年11月13日 火曜日
◆(つぼみ)

季節の変わり目で、今日はとっても肌寒い日になりました。外に出かける前に、上着を着ました。いつもと違う身支度に気が付いた○ちゃん。上着を着ると、手で上着の生地をなでなでしていました。「かわいい~」と言われると又ニコニコと嬉しそうにしています。季節とともに子どもたちの生活習慣も変化しますが、一つ一つうれしい体験につなげて行けたらと思います。今日は、ぐるりと園の周りを散歩してきました。手を繋いで歩いた子もいます。ギュッと繋いでくれる。手が可愛らしい○くん。とっても意欲的に歩きました。頼もしいです。散歩車の子たちも道行く車や目に入るものを見て指さし、「あったあった」と喜びを表していました。毎日楽しいが見つけられる子供たちは、すごいです。見習いたいなと思います。U・A


◆子ども同士でお手伝い(ふじ1)

冬の寒さを感じる日々が続いています。園庭に出るのにも上着を着て出ることも多くなってきたのでお部屋にパーカーを置いてみました。チャックの物やパチンとするボタンの物、ふつうのボタンの物など留め方がそれぞれ違ったパーカーです。
パチンとするボタンのピンクのパーカーがお気に入りの〇ちゃん。朝もお部屋に入るなりいち早くゲットしていました。パチンとするのもお手の物で着こなしていました。そんな様子を見ていた保育者が〇ちゃんに普通のボタンのパーカーをすすめていました。羽織ると真剣な表情でなんとかボタンを留めようと必死でした。「やって~」と持ってくることも無く、自分の力で頑張っていました。保育者が△ちゃんに「〇ちゃんのお手伝いしてあげて」と声をかけてもやっぱり自分でやりたい様子。〇ちゃんの集中力と自分でやりたいという強い気持ちがすごいなと感じました。
そんなやり取りを見ていた、パッチン式のボタンに苦戦していた☆ちゃん。△ちゃんの隣に行き「やって」とお願いしていました。先生ではなくお友だちに助けを求めた☆ちゃん、そんな☆ちゃんを温かく受け入れボタンを手伝う△ちゃんの関係性が素敵だなと感じました。
今日の絵本は「3ひきのこぶた」。オオカミが「なかにいれろ」と言うと子ども達は「いやだよう」と絵本の通りの反応をしてくれます。「ふぅ~」と吹いて家を壊すシーンでも「キャ~」と悲鳴をあげてブタになりきっていました。そんな姿も可愛く、また読みたいなと言う気持ちにさせてくれます。「園庭にもオオカミさんいるかもしれないよ」と言うとこの前絵本ごっこを外でやった時のことを覚えていたのかワクワクしている様子が伝わってきます。
園庭に出てみると、「ドォーン!」と大きな音が道路の方から聞こえてきます。子ども達もなんだなんだと興味を持って見に行っていました。「オオカミの足跡かもしれない」と言うとハッとした表情になり「キャーにげろー」と言って逃げていきます。後を追いかけ、捕まえると嬉しそうな顔をしてもう一回と何度も何度も繰り返しました。その中でも、こぶたになったりオオカミになったりとなりきるものをかえながら楽しんでいました。
保育者が入りながらですが少人数での集団遊びが出来るようになってきました。月齢の高い子はお友だちとの関わりもより濃いものになっていき子ども同士のコミュにケーションも上手くなってきたなと思います。月齢の低い◇ちゃんもお友だちの名前を覚えてきたりしてお友だちへの興味がだんだんと出てきたなと感じます。1歳児クラスと言っても月齢の高い子低い子がいてそれぞれで発達のスピードも違います。その子その子に合った関わりをしていきながらも子ども達同士でも刺激し合える環境を作っていければと思います。
(I・K)


◆考える力 (ふじ2)

天候の雲行きの雨が心配されたので、散歩を変更して園庭で遊ぶことにしました。
風は少し冷たいと感じたので、上着などで調節していきました。
天気は重たい雲がかかっていても、遊ぶ気力は充分です。
おのおの、好きな玩具を目がけてシャベル、スコップなどを手に取り、保育士と一緒に園庭の周りを走って、遊びをスタートです。
しばらくすると、大型遊具の赤い滑り台の周りには2組の児が集まっていました。
手すりを持ちながら階段を上ったり、傾斜のある山を上ったり、手をついて、よじ登ったり、黙々と自分の力を試しているかのようでした。○ちゃんはすべり台横にある、段差の上に手をついて上によじ登ろうと、「うーん」と言って、半分泣きながらするけども、上れず、「降りる!」と言ってしがみついていました。手を貸して、下りられるよう手を貸すと、再び同じ場所で同じように、よじ登ります。しかし登れず「降りる」と言って半分泣いて、悔しそうでした。その後、見ていると、○ちゃんは場所を変えて再びよじ登ろうと手をついていました。
そこは一段上り、よじ登る距離が小さくなって、上りやすい事に気付いたようです。
上にあがり、「のぼれたー」と○ちゃんの喜びはひとしおでした。こちらが教えなくとも、自分で考える力、諦めない心に驚きと感心してしまいました。
フラフープを持っていた○君に声を掛けて、電車ごっこをしました。
それを見ていた◇ちゃんも一緒に参加です。「シュシュぽっぽ」の掛け声に足取りも軽快な○君と◇ちゃん。※ちゃんも合流して3人で電車ごっこ。
一人が降りたと思ったら、もう一人新しく加わり、乗ったり、下りたりを繰り返し、保育室前に到着してお部屋に戻っていきました。
今日も年長児にテラスまで連れてきてもらった2組の子ども達は、憧れの眼差しで「ありがとう!」としっかりとお礼を伝えていました。S・A


◆もういいかーい?(きく)

今朝は集まりの時間を設け、絵本を読んだ後今日何をするのか子どもたちに伝えました。
おへそを前に向け、両足のつま先をつけるように伝えると話を聞く姿勢が整ったようで全員の子どもたちの目と保育士の目がしっかり合いました。短い時間でも今はきちんと耳を傾ける時ということを日々の中で繰り返し大切にしていきたいと思います。
今日は身体測定をしてから園庭へ遊びに行きました。
園庭は曇り空でしたが、子どもたちは元気いっぱいです。お友だちとの関わりが楽しくなってきていて、手を繋いで歩いたり
「一緒に遊ぼう。」と声をかけあったりする姿も見られます。
かくれんぼをしたいとの要望があり、保育士も含め一緒にすることにしました。
「○ちゃんは隠れたい。」
「△くんは探す!」と鬼と隠れる役に分かれました。
隠れる子は鬼が数えている間急いで隠れる場所を探します。お部屋で何度かかくれんぼをしたことがありましたが、園庭内は広く隠れるところが沢山あります。それでも、日頃遊んでいる園庭をよくわかっていて、コンビネーション遊具の下や木の後ろ、人が少なくて見つからなそうな所を選んで静かに隠れることができていました。
鬼は両手で目を隠し、お友だちと一緒に10秒数えます。数え終ると、「よし。」と気合を入れて走り出しました。きっとここに隠れるだろうと思い当るところを探しに行きます。隠れていた子を発見すると「みーつけた!」と大きな声で指差しました。
見つかった子も嬉しそうです。
子どもたちが殆ど遊びの内容を理解して保育士が少し補う程度で、ルールのある遊びを楽しめるようになったことが凄いと感じました。子どもたち同士で遊びを発展させていけるよう傍で見守りつつ必要な時にさっと手を差し伸べられるような距離感を大切にしたいと思っています。T.Y

◆みんなの素敵なブーティー (たんぽぽ)

今日の朝の会では、みんなにどんなブーティーを履いているのか聞いてみました。
「白とピンクのワンちゃん」「しょうぼうしゃ!」「青のフォークリフト」などなど
いろんな色・柄、〇ちゃんと同じ…など様々で、みんなの素敵なブーティーを特徴を捉えて紹介してくれました。
恥ずかしくなってしまった子、うまく言えずにいた子も、お友だちはちゃんとどんな柄か知っていて、「くまさんだよね!」「しましまだよ~!」と優しく教えてくれました。
困ったときに助けてくれる仲間って素敵です。
朝の会が終わると、突然足をくっつけて丸くなって座る子どもたち。
まるで発表したブーティーのお披露目をしているかのようで、なんとも微笑ましい光景です。
そして急に元気な声で「じゃんけんぽん!!」とじゃんけんを始め、手をつないでぐるぐる回り始めました。とっても楽しそうです。
何度かじゃんけんをすると、「じゃあおままごとする人と~こっちは~…」という声を合図に自然と輪は散り、おままごと・電車・机上あそび…と分かれて遊び始めると、さっきまでのじゃんけんの勢いはどこへやら…それぞれしたいことでじっくり遊び込み、遊びが広がっていました。
子どもたちの中で自然と生まれた不思議な空気感、子どもたちに通じるなにかがあったのかもしれません。
そして今日も「長い針が くまさん まで来たらお片付けして園庭に行く準備をするから、遊びながらも時計見てね」と先にみんなに伝えていました。
「あ!くまさんにきてる!」と気づいた〇ちゃんの一言で、みんなですぐにお片付け。
さっそく準備をしていると、ジャンパーのファスナーに苦戦する子どもたち。
「せんせい やってください」とやってきます。
そこへ「ひとりでできた!」と☆くんが来ると、それを聞いて「☆くん、てつだって…」と言う△ちゃん。「いいよ!!」と快く手伝ってくれます。
自分側からやるのと、相手のをやるのはまた違って難しく、☆くんも苦戦しますが、
がんばって手伝ってくれる☆くんの姿を最後までみんな羨望の眼差しで見つめていました。
☆くんの姿を見て、出来る子が困っている子を助ける…そんな輪が広がっていくといいなと思いました。
S.S

◆芸術の秋 (うみグループ)

今日は室内と園庭遊びを行いました。
室内では先日から行なっているネジ遊びが人気となっています。
普段使わない工具に触れ、少し背伸びした姿がよく見られました。数種類のドライバの中から選んでみたり、ネジの大中小を選択したり、左から順に、上から順に…。
子ども達は様々な個性を活かした選択をしています。
見て、こんなにネジした。と嬉しそうに言う、もも組の子ども達。ゆり組やひまわり組も、勿論女子も行います。
DIYが普及しだした世の中でも男女問わない趣味となっています。
育子園の子ども達も男女問わず嬉しそうに、好きなだけその作業に取り組んでいます。
朝の集まりでは、再度、3つの秋を確認し季節ならではの遊びや感覚を想像と体験を通して学べるようイメージしていきます。
先週から行なっている絵の具遊びや表現遊び、造形遊びの振り返りをしました。
遊びの選択を自由に行なっているため、体験する事の無い遊びも出てきます。
その分、体験出来る遊びは満足いくまでとことん行う事が出来ますが、保育者が設定、提供した遊びを選択する子どもと選択しない子どもの体験や経験は違いが生まれてきます。
活動の参加不参加には、遊びのタイミングや心のバランス、時間の余裕、内容、集団や個、援助・責任、誘い方、提供の仕方など沢山の背景のもとで子どもの選択が生まれてきます。
1日の中での●●の活動、一週間の中での●●の活動、一か月の中での●●の活動、一年を通しての●●の活動、園生活を通しての●●の活動と見ていき自由に遊べる時間と、設定・提供した遊びの時間のバランスを大切にしていきたいと思います。
また、選択の仕方として、やるやらないの二択ではなく順序を作って選択出来る順序性選択をあらゆる部分で入れています。
その順序性選択の提供や導入も、挑戦してみようと思える内容や楽しそうと思える配慮を個々に関わりながら取り組める環境を意識しています。
お友達となら…
先生となら…
一個なら…
一回なら…
その挑戦しようとするきっかけを大切にし、その経験を通して、じゃぁもう一回?に繋がるか繋がらないかは子どもに委ねています。
アプローチはかけますが、本当に楽しい事はアプローチをかけずとも行うのが素直な子ども達の姿だと感じています。
今日も糸引き絵とフロッタージュ、ステンシルを行いました。
得意な子どもは保育者の役割を担い、友達に教えています。
上手に出来る子は見本を作ってくれます。
丁寧な子はやり方をアドバイスしてくれます。
お世話好きの子はほとんどやってあげます。
見守っている子どもは、それはやりすぎ、そこやってあげてと言ってくれます。
遠くから見ている子は困っている子を見つけて保育者のところに連れてきてくれます。
日頃の保育の中で生まれる、それぞれの得意分野を活かし生活しているうみグループの子どもたちの関わりを見て子ども達が助け合う環境をあえて作っていく楽しさと期待を持った瞬間でした。
k★y


◆ありがとうの続き (にじグループ)

昨日のありがとう制作が出来上がり、昨日は早く帰ってしまった子もいたので、朝の集まりの際に仕上がった色紙をみんなに見せて、「色んなことにありがとうの気持ちを伝えられるといいね」という話をしました。
その後、ひまわり組の女の子達との会話の中でとても心が暖かくなる話がありました。
「先生には、パパとママはいる?」と聞かれたので、「いるよ。」と伝えると、「じゃあ、パパとママにありがとうしないといけないね。」と一人の子に言われました。
「そうだね。教えてくれてありがとう。」と話すと、もう一人の子が、「机にも、ありがとうしないと!!」とのこと。
「どうして??」と聞くと、「だって、毎日みんなの給食とかを置かせてくれるんだもん。じゃあ、椅子もだね!」と答えが返ってきました。
それを聞いたもう一人の子は、「じゃあ、壁もだね。だった、壁がなかったら、ずっと外で風がビュービューになっちゃうもん。」と話し、「ありがとう!!」と言いながら、壁をみんなで撫でながら感謝を表しました。
朝の集まりの話を覚えていたのかはわかりませんが、子どもたちからこういう内容の話が出てきて、びっくりしたのと同時に、嬉しくなり、心が温かくなりました。
普段から、色々なことに感謝が出来るようになれるようになれたらいいなと、改めて思いました。(E.Y)

◆素敵な花束(そらグループ)

もうすぐ勤労感謝の日です。
集まりの時間に『仕事』について話をしていきました。
ハロウィンの時に地域をまわった話をしていくと、子どもたちは『お店』=『仕事』と繋がったようです。
「色んなお店があった」「色々なお仕事があるって事だね」と話しており、「お父さん・お母さんたちも働いている」「だから美味しいものや好きなものを買ってもらえる」等の話もしていきました。
そして地域の人にお礼をしたい事を伝え、カード作りを提案するとやる気を見せ、年齢事に分かれて座り取り組みました。
丸めた粘土をクッキングペーパーで包み、絵の具で色付けする『タンポ』で花束を描いていきます。
2人の年長男児が「やりたくない」と伝えてきました。理由を聞くと「出来るか分からないから」との事。「ではまずもう1度説明を聞いて、それでもやりたくないなら教えて」と伝えると頷き座ります。
朝の集まりではやり方を簡単に話しましたが、その後もう1度実際にカードに絵の具を付けて見せていきました。
すると興味を示したようで、「やりたくない」と伝えてくる子はいませんでした。
先が見通せないと不安になる子、他の事がやりたい等、昨日同様に「やりたくない」には様々な思いがあります。
どんな形なら参加できるのか? 保育士の働きかけや導入・援助によって意欲的に楽しめるのか、「今日はこれをやろう」ではなく「これとこれとこれならどれをやりたい?」と選択させる等、「やる」「やらない」の二択だけではない提供の仕方や個々に合った丁寧な関わりを大切にしたいと改めて感じました。
年少児はタンポで花びらを付けていくと「きれい」「赤がいっぱい」「青も付けたい」と色が描かれていく過程を楽しんでいました。「これ、お菓子くれたお店に渡すんでしょ?」と話しています。
年中組は「どこにポンポンすれば花びらになるかな」「ここに違う色を付けたらきれい」と、素敵な花束になるよう考えながら色付けしています。
年長組は「花束喜んでくれるかな」「お菓子もらって嬉しかったね」「お母さんにも作りたいな」と、相手を意識して取り組んでいました。
もちろんそこにも個人差はありますが、発達の違いが見られ、子どもたちから発せられる言葉はとても印象的でした。
その後もタンポを続けたい子が多く、画用紙を渡すと自由に色付けを楽しんでいました。
「お母さんありがとう」と個人的に作っている年長女児もいました。
地域との交流を通し、子どもたちが仕事や感謝について、少しでも何かを感じられる機会になったと思える『ありがとう制作』でした。
O・Y

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