切りかえの早さは
2018年10月31日 水曜日
今日の園庭では、秋晴れの下.子どもたちは、クライミング、ロープ渡り、スイング、ローラー滑り台、トランポリン、ボール遊び、砂場あそびなど思い思いの遊具で楽しんでいました。年中のAくんとBくんがマットへの飛び降り口で下にいるMくんとヒーローごっこをしていました。三人は盛り上がってみんながヒーローになって遊んでいました。そこにSちゃんがマットへの飛び降りをしようとやってきました。しかし、Aくんが飛び降り口で遊んでいたので前に行けません。Sちゃんは、言葉でお願いすることなく、なんと全身を使ってAくんを徐々に押し始めました。Aくんはまだ飛び降りることが得意ではなかったのでした。顔がこわばってきました。なんとかよけてSちゃんに場所を譲ったのです。Sちゃんはさっと飛び降りてしまいました。飛び降り口から端に押しのけられたAくんは、気持ちがおさまりません。涙ぐんでしまいました。一緒にいたBくんが「だいじょうぶ?」と声をかけて心配していました。Aくんは気持ちがおさまったのでしょう。すぐに笑顔が戻ってきました。また、Bくんと元気に遊び始めました。
Aくんの切りかわりが早いのに驚きました。すこしAくんの気持ちはどうだったのかと見つめてみました。Aくんは、後ろから押してきたSちゃんに対して怒っている様子はありませんでした。Aくんが嫌だったのは、「急に押されたこと」、「遊びが中断したこと」ではなかったのでしょうか。嫌だったことがなくなったので笑顔に切りかわることができたのだと思います。
私は、電車などで人にひどく押されると「それは、ないだろう!」と「押されたこと」がなくなっても怒っています。押した人に怒っています。ですから相手が謝らない限り心の中に怒った状態が続いています。
今日は、子どもたちの切りかえの早さの極意を学びました。
副園長 田中
Posted in 三感ブログ