子どもと保育者の関係は
2018年09月19日 水曜日
この間まで暑い日が続き、「今日の暑さ指数は? 外遊びはどうかな? プールはできるかな?」と言っていましたが、すっかり記憶から遠ざかっている感じがします。
今日は秋の涼しさも感じられる中で「ゴーヤ祭り」が行われました。夏の間、プラウンターに植えたゴーヤは日陰を作ってくれたり、種からつるが伸び、黄色い花を咲かせ、実をならせ成長する姿を見せてくれました。そしてできた実を毎日のように採って子ども達が食べていました。私たちにたくさん施しをしてくれました。今日はまだ、つるに実をつけているゴーヤを採って園庭で調理して感謝しながらみんなでいただきました。嬉しそうな顔がいっぱいありました。おかげでみんなで楽しく園庭で遊ぶことができました。
子どもたちの歓声を聞きながら「みんなが、楽しく遊んでいるか、安全に遊んでいるか」と園庭を見渡していると、2歳児クラスのOくんがやってきました。O君がそばに来て「おしっ・・・」と言って来たのでした。よく聞き取れなかったので、もう一度聞くと「おしっこ!」とトイレに行きたいことを伝えてきたのでした。
4月にOくんと会った時には、「Oくん!」と声をかけてもちょっと振り向くだけ返事は聞こえませんでした。まだ、Oくんには認められていない関係でした。それから顔を合わせるたびに意識して「Oくん、今日も元気だね!」「Oくん、楽しそうだね」と声をかけていました。
今日、園庭に出る前にOくんのクラスに入って保育を学んでいました。Oくんと久々にふれ合うことができました。そこで楽しそうにクラスの中にいるOくんを見ることができました。4月にふれ合ったときとは大いに違った印象を受けました。これがOくんの本来もっている姿なのだと思いました。
そして、Oくんからトイレの随行をお願いされたことでもう一つ思ったことは、子どもと保育者の関係は1対1の関係ではなく、1対保育者であるということでした。子どもとお母さんなら1対1の関係になりますが、保育園においては1対保育者であり“子どもがその時、その場において最も必要とする人”を選んでいるということです。
Oくんがトイレに行こうと思った時、近くに担任の先生がいませんでした。近くにいたのが、たまたま今朝久々に声をかけてくれた保育者でした。
子どもが困ったと感じた時に「あの、保育者の所に行こう」と思われる存在でありたいと思います。
副園長 田中
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