小さな命
2018年09月21日 金曜日
先日、園庭遊びを終え、保育室に戻っていく子ども達を玄関で見ていました。その日、年少児〇君は最後まで園庭にいました。
〇君の様子を見ていると、そばに寄って来て「先生、◆君がミミズながしちゃったんだよ。」と教えてくれました。
「そうか・・・。ミミズ、逃がしたんだね」と言うと「違う。ながしちゃったの。ちょっと見てくる」と言いながらまた、玄関から離れていきます。
後ろから着いていくと、行き着いたとことは園庭の流しでした。〇君は、じっと流しの中をのぞいています。一緒にのぞいてみると、確かに大きなミミズが排水溝の溝に居るのが見えました。
『逃がした』ではなく『流した』でした。
早速排水溝のふたを開け、ふたりでミミズの救出を始めました。その時「死んじゃったかな」と心配する〇君・・・。救出してみると、しばらくしてミミズは動き出しました。「よかった。生きてたね」と〇は笑顔になり、満足したように自ら保育室に向かいました。
最後まで園庭から帰らなかった〇君には、ちゃんと理由がありました。「早くして・・・」と大人は時間で子どもを誘導してしまいがちですが、チーム保育により、大人も子どもの今を大切にすることができます。
〇君の爽やか笑顔を見て、〇君の優しさが伝わってきました。そして、小さな命を大切にする〇君の正義感にも感動しました。大切なことを教えていただいた出来事でした。
保育主任
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