関わりかたを学ぶ
2018年09月14日 金曜日
2歳児の保育室で楽しい会話を耳にしました。その時、男児ふたりは線路の玩具で電車を走らせ遊んでいました。隣り合わせでそれぞれの線路で、それぞれの電車を走らせており、見た目では平行遊びです。しかし、なんとなく相手が気になる様子でした。
突然A君が足を出し、B君の電車を妨害しました。B君は「何するんだよ」と言いながらA君のその足を両手でギュッとどかしました。A君は「痛い、何でギュッてするの」と怒りますが、それに対しB君は何も気にせず遊びを続けていました。そこでA君は何度も何度も「痛い、何でギュッてするの」を繰り返しB君を責めていました。
すると、B君は「そういう時はね『やめて』っていうんだよ」と伝えます。そしてA君は素直に「わかった、やめて」と言った後、笑顔になりました。A君はB君と関わりたかったのです。自分に対し、B君が反応してくれたことがうれしくて笑顔になったのだと思います。
会話自体は成り立っているような、いないような・・・、大人から見るとちょっと笑ってしまうようなものでした。
その後、A君は自分に意識が向いてくれたB君に「電車ひとつ貸して」とさらにコミュニケーションをとっていました。もしかすると、最初に「電車ひとつ貸して」が言えなくて足で邪魔をしたのかもしれません。
子ども達は日々こうやって切磋琢磨しながら人との関わり方を学んでいるんだろうな・・・と健気な子どもたちの存在がますます輝いて見えました。
保育主任
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