赤ちゃんは切り変える
2018年08月30日 木曜日
ある日、保育室で保育ものが0歳児を保育していました。O保育者の膝の上にはAちゃんとBちゃんが座っていました。そこにC君がその保育者に向かって這って行きました。すでに保育者の膝の上には2人が座っているのでC君が座る余地はありません。そばまで行って泣き出しました。まだ十分に話すことはできないので泣くことで座りたいという気持ちを訴えていました。それでもC君の座るところはありませんでした。C君は、少し周りを見ておもちゃがあるのに気づき、なんと一人でそのおもちゃで遊び始めたのです。そして、保育者の膝の上が空いたのを見ると今度はC君がしっかり膝の上のいごご地の良さを楽しんでいました。
まだ、一歳のC君に「順番を守る」という規則は通じません。C君にとって「自分が座れない」という事実が認識されたのです。そして、おもちゃで遊んでいるC君は何事もなく楽しそうに遊んでいました。見事に心と行動を切り替えました。
大きくなるにつれ、ものごとに執着するようになります。自分がやりたいことができないとがっかりしてしまい、尾を引きます。まして、そこに人が介在した時には元の関係に戻るまで少し時間がかかります。
今回のように赤ちゃんにも、思い通りにいかないことが度々あります。しかし、様々な状況に応じて行動しています。赤ちゃんには自らに環境に適応する力が備わっていることをあらためて学ぶことができました。
このように赤ちゃんは、いごこちの良い環境を求めていきます。その環境が手に入らないと自ら別の場所を選択し切り替えることができます。日々、赤ちゃんは成長していることが分かります。
副園長 田中
Posted in 三感ブログ