研修【愛着の優先順位】
2018年08月23日 木曜日
全国のギビングツリー会員の保育園の園長先生方と、見守る保育実践の研修に参加してきました。
新宿せいが保育園 藤森園長先生の講演、全国のGT園の報告等が中心の研修です。
藤森先生の講演は『新しい子ども観 最近の研究による新しい子ども観』がテーマでした。
その中で、赤ちゃんの研究のお話がありました。
『私の園の0歳児で男性保育士が苦手な子がいました。0歳児の担当には男性保育士がいたが、その先生が抱っこすると泣くという状況。そんな中、父親保育というお父さんだけで保育する行事があり絶対泣くだろうと思っていました。案の定、その子はお父さん方に抱かれて泣きっぱなし。その子が、這ってしがみつきに行ったのが普段泣いている男性保育士でした。一度も抱っこ出来なかった男性保育士は、「えっ、おれでいいの?」と思ったようだがその子は、泣き止みました。お父さんに渡そうとしたら泣いて、必死に男性保育士の所に来る。
普段、男性保育士は優先順位が低かったが、父親保育では、一番高かったのです。
赤ちゃんの研究では、子どもは、愛着を複数持っていて、優先順位を決めて使いこなしているということがわかっています。』
普段担任の男性になかなか慣れなくて泣いている赤ちゃんが、男性保育士に抱っこされるのは面白いです。
おそらく普段から見ているので男性保育士の存在は知っているが、女性保育士の方が優先順位が高いので、普段、順位は低いですが、この日に限ってはずば抜けて順位が高かったのでしょう。
子どもが優先順位を決めていたことに驚きましたが、育子園でも様々な場面があり振り返ると確かに使いこなしていると感じます。
子どもが、愛着を使いこなすためには複数の大人が関わっていくこと、大人が勝手に決めてはいけないことが学べました。
副園長 高野
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