プロジェクト
2018年08月13日 月曜日
育子園では、子どもたちの探究心や好奇心から生まれる「なぜ?」「どうして?」を出発点とし、その答えをみつけていく「プロジェクト」を日々の保育に取り入れています。
プロジェクトはまず、子どもが自分で興味や関心を持って「何かをしよう」とテーマを探し始まりますが、時には、大人が働きかけていくこと、環境を作っていくことも大切です。
これは、大人が「きっかけ」を与えてあげることで、子どもたちの意欲が増しプロジェクトが成立(スタート)していくということで、この大人と子どもの相互の関わりから自己肯定感も育まれていきます。
一つのプロジェクトは、数日から数ヶ月、次の年、と短期間で終了するものから長く続くものまで様々で、人数も少人数で取り組むときと、大人数に発展するときもあります。
プロジェクトが主体的に展開されるためには「子どもが安心して取り組める空間」「自分らしさを出せる空間」を保障することが大切です。
これは、保育を行う上で当然のことですが、子どもの気持ちに寄り添ったり、それぞれの個性を認めたりすることで主体的な活動が保障されます。
〇子どもが安心して取り組める空間
なかには、プロジェクトに参加せず「自分の遊びを行いたい」「一人でいたい」という子もいます。
また、なかには「やりたい」という気持ちをうまく表面化できず参加できない子もいます。
安心し取り組める空間というのは、全ての子の心が安定する空間なので、子ども一人ひとりの姿に目を向け気持ちの背景を探り、見守り…時には大人からアプローチ(誘ってみたり、気持ちを代弁してあげたり)をかけることが大切です。これにより「参加してみようかな」「やってみよう」という気持ちにもつながります。
〇自分らしさを出せる空間
大人が子どもの一つひとつの姿を認めることはもちろん、現在の進行状況を子ども同士共有する時間(発表の場)を設定しています。互いに個性を認め合ったり、好奇心、意欲を高め合ったりしています。
現在、幼児グループでは「日本」というテーマから、「日本の歴史」や「おまつり」「縁日」などのプロジェクトが展開されています。
「次は、こうしよう」「〇〇が必要だね」と、主体的に遊びを広げていく子どもたち。
遊びが発展していく過程や子どもの無限の発想には驚かされるとともに、今後、どのように発展していくかとワクワクさせられます。
子どもたちは、このプロジェクト活動(「考える」「見つける」「想像する」「話し合う」等)を通し、生涯にわたる生きる力の基礎を培います。
保育副主任
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