三草二木
2018年08月17日 金曜日
今年も、実家の草むしりに行ってきました。もうだれも住んでいないその家には、年に2~3回空気を入れ替え、掃除や草むしりに行く程度になってしまいました。
『孫たちに田舎を作ってあげたい』と山梨県に家を建て、終の棲家として20年、夏休みになると孫たちの遊び相手になってくれていた両親の姿がよみがえってきます。
今年の草は、今までになく大きく成長していました。そして今までにはなかった草も仲間入りしていました。酷暑のためか蚊の攻撃はなく、水分を取りながら黙々と草むしりに取り組みました。
すると、背が高い草を抜いた後の地面に、青々とした小さな草がみっしり生えていることに気が付きました。地面に密集した草たちは、ほとんど日は当たらない状態です。
大きな木、背の高い草、弦を伸ばす草、小さな草・・・姿かたち、環境の違いの中で、それぞれがしっかり自分の持ち味を発揮している様子に、お釈迦さまの『法華七喩』の中の『三草二木の喩え』を思い出しました。
人間も同じ人はひとりもおらず、それぞれ個性があり、そしてそれぞれ役割がありすべてが尊い存在です。自然の植物たちがそう教えてくれています。
永遠と続くのではないかと思われる草むしりをしながらも、今年もこうやって元気に動け、多くの人の支えのおかげさまで生かされ生きている命に感謝したいと思いました。
疲労感と筋肉痛が残りましたが、さわやかな気持ちの草むしりでした。
保育主任
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