「学習すること」
2018年08月07日 火曜日
今日は久しぶりの雨、朝目を覚すとラジオから聞こえてくる「21度」という声が、更にさわやかな目覚めと変わりました。
朝門の前でお迎えをさせていただく時、心地よい風に過ごしやすい日でしたが、明日は台風東京上陸と避けられぬ事態に午後から予防対策をし被害が最小限にと願います。
今月の「小さな生命を守るために」生命尊重ニュースから、同志社大学赤ちゃん学研究センター長小西行郎先生の、はじまりはお腹の赤ちゃん「赤ちゃんは学習する」を拝読させていただきました。
「学習」の定義は難しく、最近は教え込むことが一般てきに教育といわれることが多いようです。しかし教育とは学習する環境を作ることのようです。
基本的には、自らが学ぶことが学習。ほとんどの動物は「教える」というより「まねをさせる」ことが多く、例えばライオンが他の動物をつかまえるところを見せるのは、大人のまねをさせるため。
人間以外に教えこもうとするのは、鳥ぐらいではないかと。鳥にもしゃべり方があるようで、くちばしをつけて、教えるような様子が見受けられるそうです。
言葉があるばかりに人間はおせっかいになってしまいますが、学習は自分で獲得していくもの。自分で何かの行動を起こすことによってそれに伴う変化を学んでいくもの、ということが基本。
お腹の赤ちゃんが妊娠30週くらいの時に、2種類の音を聞き分けることを判明させるには、「馴化・脱馴化」という方法を使うようです。
新しい何かを掲示すると興味を持って聞きます。ところが同じことを繰り返していると慣れてしまって聞かなくなります。それが「馴化」そんな時に、新たに少し違ったものに変えてあげると、え?
という感じで、「脱馴化」が起こるといわれているようです。
例えばお腹の外からとんとんという音を立てると、赤ちゃんは音が聞こえて動きます。繰り返し
何秒間同じ音を続けていると次第に動かなくなってしまうとのことです。
その後の段階で違う音を聞かせると反応がでてきます。こうしたやり方でおおよそ妊娠30週くらいから音の聞き分けができていると判断されているとのこと。
それは赤ちゃんが直に学習するというか「反応が変化する」ことが観測できる最初のことになるとのこと。
当にお腹の中からその必要なものをその都度必要なものを自分で切り取って行く、教え込む必要はないということが実証されたことに驚きでした。
今年度から指針が変わりましたが、乳児期以前、お腹の赤ちゃんからすでに自ら学ぶ、学習をしている驚くほどの生きる力を学びました。
教え込もうなどとは、おくがましく、一人ひとりの発達を見極め、その子に合った援助、待つこと、見守ることの大切さと実践することの難しさを更に学びました。
今日はまた、新入職員の『合掌』している姿勢が新鮮で素晴らしく、声をかけると「学校で学ばせて頂いたこと、入職させていただけたことがありがたく周りの方々に感謝です。」と心に響く言葉が返ってきました。
その謙虚な姿勢に私も、今月の理念目標の実践、日々の自分自身の振り返りをしていきたいと深く思う一日でした。 園長
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