続けられる子
2018年07月25日 水曜日
酷暑の日が続いていましたが、今日の午前中は比較的過ごしやすい天気となりました。園庭での遊びも時間を短めにしながらも、子どもたちは楽しんでいました。
午前の園庭遊び終了の音楽が流れ、子どもたちは音楽を聴いて自主的に各部屋に戻っていきます。みんながお部屋に戻っていく中、年長の男の子と女の子が砂場にネットかけるお手伝いをしていました。「えらいなぁ」と見ていたら、O君はネットかけをやめ何も言わないで急に部屋に走って行ってしまいました。一人残ったCちゃんは「O君~」と呼びかけながらも、頑張ってネット掛けを続けていました。
O君とCちゃんの行動を見て「O君は途中で投げ出してしまったなぁ、最後までできたらよかったのに」と見ていました。Cちゃんに対しては「えらいなぁ、ネット掛けを最後までやるなんて。年長さんになるとやり通す力があるんだ、いい子だなぁ」と見てしまいました。価値をつけないで見ると、O君は自分の意志で帰っていきました。Cちゃんも自分の意志でネット掛けを続けていました。つい、その時は善悪の価値判断がはたらいてしまいました。
善悪で見てしまうとそのあとの関わりに影響があります。O君を正しく見ることができません。Cちゃんに対しても出来たことだけを褒めてしまうと、できないときには褒めることができません。
保育者は今の時点の成長を見て物事を見て子どもたちに言葉がけをしています。見る眼が広いです。見る眼が深いです。見る眼に優しさがあります。 副園長 田中
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