試し行動
2018年07月13日 金曜日
子どもたちは、それがいけないこととわかっているのに大人の顔色を見ながら行なうことがあります。その行動は『これをやっても自分への愛は変わらないか』を確認している『試し行動』です。
先日、そんな『試し行動』が見られました。それは年少児と年中児の男児2名。トイレに行きたいとホールで行われていた集会を飛び出し、ふたりでにこにこ目配せしながらトイレとは別の方向に行ってしまいます。そこで、置いてあるものを投げてみたり、飾ってある作品を壊してみたり・・・。こちらをちらちら見ながら行動しています。
注意をすれば、その場ではやめると思います。しかし、それで『試し行動』がなくることはなく、一方的に注意すれば注意するほどますますエスカレートしていくだけになってしまいます。
ふたりの姿を見ながら、これは私自身が『試されている行動』だと思いました。そこでふたりに「これはいい事かな?いけない事かな?一緒に考えてみようか」と問いかけると、ふたりは「いけない事」と言いました。そして「よく分かったね。先生はふたりを見てとても悲しい気持ちだったよ。でも分かってくれて嬉しいな」と伝え、その後はあえて笑顔でふたりに接しました。
その関わりや声掛けがその子たちに合っていたのか正解はわかりませんが、二人の成長を願い、信じながら伝えました。
いけない事と分かっていてもやってしまう『試し行動』・・・。大人の気持ちがしっかり届くまで、自分は十分に愛されていると確信するまで繰り返されます。やってはいけないことを伝えながらも、子どもたちの目の前の行動だけにとらわれず、しっかりと受け止め、大切な存在だと言う事を伝えていきたいと思います。
保育主任
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