見えない変化
2018年06月21日 木曜日
朝、門に立ってあいさつをさせてもらっています。今日はとても嬉しいことがありました。お母さんと一緒に登園してきたO君が、私が言うより先に私の顔見て「おはよう!」と両手を前に出しながら体全体で元気に声をかけてくれました。最近になってこちらが声をかけると、返事が返ってくることが次第に増えてきていました。持っているおもちゃを見せてくれたりもしてくれてました。門に立って1年3か月、朝のわずかなの出会いの中でO君と信頼関係が築くことができたのだと感じました。
あいさつしても相手から返事や反応が返ってこないときでも、O君は少しづつ変化していました。毎日、くりかえし呼びかけることで「この人にも声をかけてみよう!」という思でいっぱいになったときに返事が返ってきたのだと思います。
お釈迦様の話の中に高原穿鑿(せんしゃく)のたとえがあります。「あきらめずに一つの井戸を掘り続けることによって必ず水がわき出てくるというのです。辛抱強く掘り続けていると、だんだん土が湿ってきて泥がになってくる。いよいよ水が近いことがわかります。だから、失望したり、迷ったりすることなく、一生懸命に掘るのです。」とあります。
子どもに分かってもらいたいことの話をするとき、子どもが聞きたくないとシャッターを降ろしているときは、時間をかけても声を強くしても理解してもらい行動が変わることは難しいのではないでしょうか。自分を振り返り、子どもの立場に立っていたか、子どもに分かるように話をしていたか、感情で話していなかったかを見つめることが大事です。相手の状況をよく理解して根気よく続けることによって必ず理解してもらえます。
子どもから、相手に応じた言葉と態度を学ばせていただいています。
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