困ったら・・・
2018年06月22日 金曜日
2歳児は、自己主張や試し行動が多く、何かとトラブルが発生します。そしてこの時期は人とのかかわりを学び、自己肯定感を育む大切な時期です。また着脱や食事、排せつなどの生活の自立に向けても成長がみられる時期です。この時の大人の関わりが子どもたちに大きな影響を与えることをしっかりと理解し、丁寧な保育をしていきます。
先日、2歳児の朝保育に入りました。のどが渇いたと訴えてきた子がいて、水の用意をしました。それを見た数人の子どもたちも「お水ちょうだい」と集まってきました。使用済みのコップは棚の上に置かれています。水を飲み終わると、コップを置くところを知っている子どもたちは、背伸びをして自ら棚の上に返してくれました。
Rちゃんも同じように、コップを棚の上に置こうとしていました。しかし、背伸びをして手を伸ばしても棚の上に届きません。それに気づいた保育士が手伝おうとそばに駆け寄る姿がありました。しかしその保育士は急にほかの子に呼ばれ、Rちゃんのそばに行かれませんでした。
Rちゃんはしばらくひとりで頑張っていましたが、自分ではできないことに気づきコップを保育士のところへ持っていきました。そのとき、「あー、手伝ってもらわなくてよかった」と思いました。困ったら助けを求めるということも大切な発達です。
子どもが困っている姿を見ると、どうしても手伝ってしまいがちですが、少し距離を置き子どもの行動をよく観察していくと、一生懸命物事に取り組むひたむきな姿や、知恵を使う姿など子どもたちの素晴らしさを感じることができます。
子どもの成長を信じて見守ることの大切さを振り返りました。
保育主任
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