どうして気になるのか
2018年06月15日 金曜日
ある幼児組の保育者と話をする機会がありました。「朝の集まりになかなかみんなと一緒に参加してくれない子がいる」「切り替えが難しく、お部屋に入る時間になっても遊びが切り上げられない子がいる」など気になるけれど、今までにもそんな子はたくさんいて、振り返ると成長とともに解決していました。
ということです。でも何故か気になる行動・・・。ふたりで、なんで気になるんだろうかと考えました。
行き着くところ、大人の思いや願い、意向に沿ってくれない行動が気になるようです。『こうあるべきだ』という気持ちが強ければ強いほど、それに沿わない行動は気になる存在となってしまいます。
子どもはそれぞれ発達も性格も家庭環境、生活習慣も違うため、みんなが同じように一律に行動することには無理が生じます。成長を願いながらもその瞬間を大切にその子の気持ちに寄り添っていくことが大切だと思います。
幼児教育において、非認知的能力を育むことが人にとって重要な意味をもつことがわかってきています。非認知的能力とは、失敗してもあきらめずに工夫してやり遂げる力、いろいろなことに挑戦する力、我慢をしたり自分をコントロールしたりする力です。それらの力をはぐくむためには、乳幼児からの丁寧な対応、応答的な姿勢、温かい受容が大事であるといわれています。
いつもその保育者は、子どもたちを無理に誘導することなく、その子の気持ちに添って『丁寧な対応、応答的な姿勢、温かい受容』をしてくれています。きっと今は気になる子たちも、振り返ったとき「成長したな」と感動することができるはずです。
保育主任
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