違いを超える
2018年05月30日 水曜日
違いを超える
組織の最小単位が家族です。夫婦の危機も何十年も一緒にいると何回か味わうのではないでしょうか。危機を迎えるたびに絆が強くなって気がします。一つの出来事でも人によって、立場によって見え方が違います。たとえば、「園庭で子どもがお昼のチャイムが鳴っても虫をじっと見ている子」をどのように見ているのでしょうか。Aさんは、なんでこの子は時間を守らないのだろうと見ます。Bさんは、この子はまだお腹がすいていないのだろうと見ます。Cさんは、この子は虫の研究をよくしているな、将来が楽しみだぞと見ています。十人十色と昔から言われています。見方が違うということは関わり方が違ってきます。この、人によって見方が違うと分かることが相手の理解への一歩です。
次に理解したことを共有することです。一緒に保育をせず行動を共にしない人ならば、子どもをどのように見ようが、「そうなんだ、そう見ているんだ。そういう見方もあるよね。」で終わらせることできます。しかし、一緒に保育をしている者同士はどうでしょうか。同じ保育をしていれば、理念、目的、ねらい、方針の共有化が求められます。関わり方の違いは方針の違いから生まれています。相手を否定して方針を一つにすることはできません。ゆっくりと、しかし確実に一つの方向を目指す努力が必要なのだと思います。
実は違いがあるからこそ共有化できた時に考え方、取り組み方の幅が広がります。自分の行っている仕事に自信と誇りを持つことは大事です。さらに他者と考え方の違いを乗り越えて共有化できた時は、周りの人から信頼を得ることができるのではないでしょうか。
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