レッジョ・エミリア・アプローチ
2018年04月16日 月曜日
イタリアの「レッジョエミリア」では、世界中で注目されている幼児教育「レッジョ・エミリア・アプローチ」が実践されています。
レッジョエミリアの教育は、子ども一人ひとりの意思を尊重し、個々に持つ感性を生かすことが最も重要であるという理念の下、展開されていますが、特徴としては、プロジェクト活動や自由な芸術活動など様々な探究的活動を通し子ども自らが学ぶ環境、「子どもが学ぶ権利」を保障しているというところです。
また、日本をはじめ、教育と聞くと「大人が子どもに教える」という固定概念はあると思いますが、レッジョエミリア教育においては、保護者・子ども・教師の関係性は「対等であるべき」とされています。同じ目線で感じ、刺激し合うことが重要であり「教える」というスタンスを持たないのが大きな特徴といえます。
「子ども主体」「個々の発達を保障する」「子どもの権利条約に則った保育(見守る保育10条)」のように、育子園の保育理念と通ずることから、改めて保育のあり方を考えさせられるとともに、理念にたちかえることの重要さを感じさせていただきます。
育子園では、ご縁があり、数年前にレッジョエミリア教育の視察に行かせていただくことができました。
そして、この研修を機に設定したのが「光」や「影」で遊ぶことができる空間「ダークルーム」です。
(二階、きくぐみ保育室の隣にあります。)
この空間は、実際にレッジョエミリアの教育研究機関「レッジョチルドレン」の施設にあったもので、子どもたちは、「光」や「影」に触れながらたくさんの「不思議」を味わい、探究心を培います。
「すごい、こんな色の光になった」
「なんで影が消えたんだろう」
大人は、絶対に答えを出しません…。
探究心から更なる主体性「やってみよう」がうまれ、この経験が、遊びだけではなく生活面など様々な場面での「生きる力」となっていきます。
今年度、ダークルームに新たな遊びを増やしていく予定です。
子どもたちにとって素敵な「学びの場」となったら幸いです。
保育副主任
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