この木に登らないで
2018年04月20日 金曜日
園庭で子どもたちが遊んでいる様子を見ていました。同年齢で遊んだり、異年齢で関わったりそれぞれ居心地の良い環境を自らつくり出し、活発に遊んでいます。
育子園には、木登りをしても良いケヤキがあります。たくさん枝分かれしており、身長が伸びた子、手足の力がしっかりついた子は器用に登り始めます。その日も年中児が、木登りに挑戦しようと試みました。ところが、そばにいた年長児のS君が「ダメ、その木に登らないで」と駆け寄ってきました。
「見て。ここにテントウムシの卵があるんだよ」
確かによく見ると木の幹に黄色いテントウムシの卵がありました。S君はテントウムシが孵るのを楽しみに待っているのです。
それを聞いた年中児は、卵のところに足をかけないように気を付けながら再度挑戦を始めました。
子どもたちは日々、自然に触れながら好奇心探究心を育み、生命の不思議や尊さを学んでいます。命のあるものに対し、いたわったり大切にする気持ちが養われたS君の成長を感じ嬉しく思いました。
もう卵は大丈夫・・・と思ったのかS君はその場を離れていきました。
保育主任
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