朝の楽しみ
2018年04月11日 水曜日
朝の挨拶をしていると、保護者の方が『先生に挨拶だよ』と子どもに促していることがあります。躾ということでは大切なことだと思います。
先日の朝、自転車の子ども席に乗って登園してきたO君から「おはようございます」の返事が返ってきました。少し、はにかみながらも挨拶を声に出してくれたことは私とO君との関係においては大きな変化でした。
毎朝、正門で子どもたちの登園を迎えさせていただいています。みんな元気に登園してきます。私にとって挨拶の楽しみの一つが、今まで挨拶の言葉を聞けなかった子どもから「おはようございます」の声が聞こえた時です。何か子どもとの関係が一挙に近くなった気になるからです。この子から先生の一人に認められたなぁと思えるのです。
通常、保育において子どもとの関係において「受容と共感」というと、「保育者が子どもを受容し、子どもの心に共感していく」と学んできました。私の場合は子どもに受容され、共感されたときに子どもと保育者の信頼関係が成り立つのだと思いました。
子どもの関わりで、子どもが言うことをなかなか聞かなかったり、行動の変容が現れないとつい声が大きくなるときがあります。言葉使いもきつくなってきます。子どもがそれで行動を変えるときは、子どもの意思での変化ではないのでその場限りのことが多かったようです。子どもの主体性を大事にすることは、日々の一つ一つの積み重ねによるものであると教えていただいています。
副園長 田中
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