大きな声が
2018年03月08日 木曜日
今日、職員で朝礼をしているときにN君の大きな声が聞こえてきました。N君の存在感を感じた声です。B先生は、気になる子の見方について話してくださいました。「昨日、保育の記録を見ていたらS君のことが書いてあり、『S君が今日立ち上がりました!』とか『Sくんが話しを始めました』と5年前の記録を見て本当に小さかった頃のS君が、今はこんなに話せるようになったんだなぁとしみじみ感じました。友達に強い言葉で言ったりすることもあるけれど、成長していることでもあるんですよね」とかみ締めるように話してくださいました。
お釈迦さまの弟子に実の息子のラゴラがいました。王子の身でありながらもわずか9歳で出家し、後にお釈迦さまの十大弟子となり蜜行第一といわれました。そのラゴラの修行に対しお釈迦さまは「ラゴラの蜜行、我のみ知れり」とおっしゃられています。一人ひとりを大事にされたお釈迦さまのみ心が伝わってくる話です。
お釈迦さまのような温かい心で見ると見えにくい成長の姿や、努力してきたことが見えてきます。私たちは、今、目の前に起きたことに対してつい「自分の見方で善い、悪い」と見てしまいます。
また、朝礼のときの保育者の眼のように子どもの成長の視点でもって見たときには、その状況の中にいても怒りや悲しみの眼にはなりません。今日までの成長したことの喜びと、これからの成長の期待を持った慈しみの眼で見ることができます。幼児教育を行う施設として、保育者としての心を教えていただきました。
副園長 田中
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