主体性を重んじる
2018年02月22日 木曜日
幼児グループは、朝の集まりと帰りの集まりで共有する時間があります。それは、遊びだったり、気付きだったり・・・、内容は様々です。4月当初、年少児はまだ集まりに興味がなく、その空間に来ようとはしませんでした。保育者たちは、興味を引こうと声をかけますが、まだ、自分の遊びの方が魅力的で、声掛けは届きません。
あれから10ヶ月・・・。日々、年中児、年長児と生活を共にしながら協同的に学び成長を続けてきた年少児は、保育者が全く声を掛けなくても、自ら集まりに参加するようになっていました。強制や指示命令で集まりに参加させることはできますが、それをせず、あくまでも保育者は、子どもたちの主体性を重んじ自主的、自発的な姿を大切にしています。
先日、あるグループの朝の受け入れから、朝の集まり、自由遊びまでを見させていただき、子どもたちが自信をもって主体的に行動している姿をみました。保育者は、子どもたちの興味を引くような楽しい語りかけで、子どもたちは静かに話に聞き入っていました。
以前この保育者は「子どもたちが、朝の集まりに来ないのは、子どものせいではなく興味が湧かないからです。自分がもっと子供の目線におりて、興味を引くような集まりにしなければいけないと思います」と言っていました。子どもの姿から自分を振り返り、高まっていく保育者の姿に感動したのを覚えています。
子どもたちと保育者たちは、いつも大切なことを教えてくれます。この時期、忙しさに心を失いそうになりますが、子どもたちの姿から自分を振り返る習慣を持ち続けていきたいと改めて感じます。
保育主任
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