研修報告1 ~セルフコントロール~
2018年01月18日 木曜日
11月末、京都大学大学院教育学研究科准教授、森口佑介先生の講演会に参加しました。森口先生は、セルフコントロールと想像力の研究をされています。
セルフコントロールには情動的側面と認知的側面の2つの側面があり、情動的側面は,欲求の抑制を反映しており,認知的側面は,課題の切り替えなどの報酬に関わらない思考の制御を反映しているそうです。
また、IQや情報処理など認知的スキルだけでなく,セルフコントロールや忍耐力といった社会情動的スキルを育むことも,子どもの健やかな発達に大切なことだと学びました。
子どものころに『人から我慢させられて我慢する』のではなく、『自分の意志で感情や行動を抑制する』ことができないと、大人になって健康面 や依存面、経済面 など生きていくうえで大きな損失を受けることも考えられるということです。
では、そのために私たちにできることは何か・・・。
例えば0,1歳児の頃には『大人って信用していいんだ』『不安な時にはちゃんと守ってくれるんだ』という愛着関係、安心感を育むこと・・・。2歳児の頃の自己主張(反抗期)をしっかりと受け止め、保障してあげること・・・、そしてまずは子どもたちの言動を理解し共感することだと確認できました。
育子園ではこれからも、子どもたち一人ひとりが安心して成長できる環境の中、主体となった子ども同士の協同的な活動を保障し、社会情動的スキルを育んでいきたいと思います。
保育主任
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