◆1月19日(金)の子どもたち
2018年01月19日 金曜日
◆気持ちの葛藤(つぼみ)

今日は園庭で遊びました。
最近幼児組のお姉さんたちの影響もあって、挑戦し始めているトンネルすべり台。
普通のすべり台と違ってトンネルが少しカーブになっているので上から覗いても着地地点が見えません。そしてトンネルになっている分少しだけ暗いので子どもたちにとってはきっと不気味で謎だらけ・・怖いとも感じる場所だと思います。
保育士と一緒に階段をのぼっては行きますが、すべり台の中に入る一歩がなかなか出ません。保育士のお手伝いの元、すべってみるとニコニコ顔の子もいれば、驚いたのか緊張した顔の子も。ドキドキの経験です。
しばらくしてから幼児組のお姉さんと一緒に再度トンネルすべり台へと向かった△ちゃん。ですが、やはり入るのは怖い反面、一緒に行きたい気持ちも見えます。
お姉さんたちも何度も「いっしょにいこうよ!」「△ちゃん、だいじょうぶだよ~!」と声をかけてくれますが、身体は引き気味で、階段を降り始めてしまいました。
そんな姿を見て、無理はよくないと思ったのか、「じゃあ△ちゃん、行ってくるね!そこでみててね!いってきま~す!」と二人同時にすべっていったお姉さんたち。笑い声と共に姿が見えなくなると、△ちゃんは「あっ・・!」と声を出し、また階段をのぼり、中を寂しげにのぞきこんでいました。
一緒に行きたかった気持ちとなかなか踏み込めない気持ちが混ざり葛藤しているかのような表情でした。
△ちゃんの中でいろいろな気持ちが生まれていることに大きな心の成長を感じます。
ひとりですべれるようになるまでには、まだまだいろんな気持ちの葛藤があるとは思いますが、これからのみんなの姿の変化がたのしみです。
S.S


◆悔しい(ふじ)

今日は、室内と園庭で遊びました。朝の時間帯室内遊びで、何やらふじ1組の子4人で集まりブロックを使い何かを作って歌をうたっていました。良く耳を傾けて聞いてみると「ハッピーバースデイ・テゥーユ~おめでとう!ろうそくふーして」と楽しそうな声が聞こえてきました。ブロックでバースデイケーキを作っていたようです。
よく見てみるとちゃんとろうそくに見立て高くブロックが積み上げられて良くできていました。いつの間にかごっこ遊びが上手にできるようになった子どもたち。遊びがさらに広がりお友だち同士で遊ぶことによって楽しさも倍増します。
今日も園庭に出ると子どもたちは、さっそく遊び始めます。砂場をはじめ滑り台からトランポリンなどそれぞれが思い思いに遊びを楽しみます。
またボール使い投げたり、蹴ったりお友だち同士で楽しそうに遊ぶ子や一人で遊ぶ子もいました。
そして今日も太鼓橋に集まる子どもたち。3組の△くんや2組の◎ちゃんや1組の〇ちゃんが順番に交代で太鼓橋に熱中する姿がありました。ちゃんと順番を守りながら遊ぶ姿には、感心しました。ふじ3組の△くんは、手足を思い切り使い、力いっぱいにどんどん上に登って行きます。園庭に出ると普段からよく太鼓橋で遊んでいることもあり登るのは他の子誰よりも早いです。△くんは、上まで行くと、得意げに「お~い!」と手を振ります。
その姿を近くで見ていた〇ちゃん。全身の力、手足を使い登ろうとしますが、なかなか上手くいきません。何度も何度も挑戦しますが上手くいきません。その間にも△くんは、何回も上まで登っては楽しそうに微笑みます。その姿をずっとそばで見ていたので、〇ちゃんはたまらなくついに悔しくて泣き出してしまいました。「ふぇ~ん」と泣きながらそばに居た保育士の所まで行きます。保育士もすぐそばで見ていたものですから、〇ちゃんの悔しさに共感しながらも「見てたよ。よく頑張ったね!」と言葉をかけていました。それでも泣き続けていてどうしてもあきらめきれない様子だったので、「もう一度挑戦してみる?」と〇ちゃんに聞くと「うん」とうなずいたので、もう一度挑戦してみることにしました。
△くんが登る姿を手足をよく見て挑戦します。泣きながらも手足を力いっぱいに使い「おいしょ、おいしょ」と登りますが、あと少しですが上手く行きません。残念ながら今回は上手くいきませんでしたが、泣きながらも何度もあきらめずに挑戦した〇ちゃんは、とっても素晴らしかったです。
今回味わった「悔しい」と思う気持ちはとても大事なことだと思いました。その悔しいという気持ちを実際に自ら体験したことによりそれが新たな力になるのではと思いました。この悔しさを力にして今後もあきらめずに頑張って挑戦し続けていってほしいなと思いました。(T・S)


◆やってみて、覚えていくこと (きく)

朝のおやつがなくなり、朝の保育室で遊んでいる姿が一層に楽しそうに見えます。クレヨンを使ったお絵描きをとっても好きな子もいて、「お絵かきしたいな」と伝えに来てくれます。
幼児の保育室になると、ぞれぞれにお絵描き用のノートがもらえます。きく組でも、幼児組の生活も考えて取りえていくことになりました。ノートタイプになっている、お絵描きノート・・なんだか伝えたいことがたくさんありそうです。
どう伝えようか言葉を選びながらいろいろ説明してみました。ご家庭や環境の中にお絵描き帳があって経験があるお子さんもいたり、保育者の言葉を理解してやりこなせるお子さんもいました。やっぱり、ルールが難しくて、どんどんめくって描いていく姿を見せる子もいました。でも、とっても楽しそうです。
どう伝えていったらいいんだろ・・とちょっと考えてしまいましたが、とにかく、たくさん描きたい〇ちゃんや△くん。あっという間にノートのページがなくなってしまいました。「もうひとつください!!」と〇ちゃん。チャンス!と思い「かける所、さがしてみてね~」と伝えてみました。自分の描いた絵を嬉しそうにめくりながら掛けそうな場所を探す〇ちゃん。にこにこと楽しそうです。
そんな姿を見て、何が伝えたかったのかと考えてしまいました。この、ノートを使ってもらうのに伝えたいことは『だいじにつかってね』ということだけだったはずなのですが、いつの間にか順番にめくって描いてねとか、隙間も使ってねとか・・・なんだかいろいろ言いたくなってしまってました。
〇ちゃんは、嬉しくって、どんどんページをめくってちょっと描いては次ちょっと描いては次としました。でも、「なくなっちゃた~」といいにきて「かけるところさがしてみて」と伝えるとちゃんと探せていました。そうやって経験しながら、自分の知恵を使って使い方を覚えたり自分のやり方を見つけていけばいいんだな^と感じます。
自分の知っているやり方をルールにしようとしてしまった自分に気が付きました。子どもたちが、やってみようと思った姿を安全には気を気をつけながら、経験していけるように環境を整えたりしていくことの方が大切なように感じました。U・A


◆約束守って笑顔になる(たんぽぽ)

お正月が明けてから登園を渋っている△くん。
朝泣いてしまう日が続いています。
今日も泣いてしまったのですが、少しずつお友達が遊んでいる姿を見ているうちになき声は止まっていました。
今日は何して遊ぼうか?いつもの質問をすると、・・・とだんまり。
園庭でもいいしお散歩でもいいし、公園でもいいしと色々選択肢を投げかけてみました。
すると、だんまりを決めていたはずが「公園。」と小さい声でつぶやきました。
「公園行きたいの?」と聞くとうんと頷きます。
それでは・・・ということで、ちょっと約束事をもちかけてみました。
△くんの公園に行きたいお願いを聞くから、泣かないでいっぱい遊ぼう。
ゆびきりげんまんです。
そこからピタリと涙は止まり仲良しの◇くんと楽しく遊びました。
歩く足取りも軽やかです。給食も美味しく頂けそうです。
すべり台のスピードが速くなっていました。
みんな重くなったのかしら?
いえいえ、自分でコントロールしているのです。
足や手に力を入れてスピードを少し落としてブレーキを掛けるようなすべり方だったのが、まったくスピードを落とさない高速スピードですべり下りてくるのです。
着地もうまくなりました。ちゃんとタイミングを合わせて両脚で着地です。
もうしりもちはつきません。
園庭の滑り台は、皆ができるわけではなく太鼓橋やロッククライミングができないとすべることができません。
今日は思う存分みんなで滑って楽しかったです。(N・S)


◆ もも組の劇遊び(うみグループ)

今日も「コッケモーモー」の歌を朝の集まりで歌いました。
物語の内容に沿った歌詞なので、自然と物語も覚えています。
今週は、ゆり・ひまわり組の児が劇遊びを楽しんでいる姿を見ていたので、もも組の子ども達も「やりたい!」という児がたくさんいました。
毎日歌っていた歌から、何の動物にしようか、どの役がいいかをすでに考えていた児もいて、「もも組さんもやってみる?」と聞くと「ぶたがいい!」「きつねにする!」とすぐに役が決まりました。
少し偏りもあり、決まらない役もあったのですが「〇ちゃん、一緒にやる?」「じゃあ、うしさんにする」と譲ってくれたり、お友達に問いかけてくれる姿が見られました。
ゆり・ひまわり組の話し合いでの姿や劇遊びを遠目から見ていたこともあり、口調も少しお兄さん・お姉さんのようでした。
譲ってくれた次は、我慢するというよりも、譲ってあげられた自分を誇らしく思えているようで、決まった役のお面を嬉しそうに受け取っていました。
お面は、土台を保育士が用意し、それに目や鼻や口を子ども達が描いていきました。
それぞれの個性がでて、かわいらしい作品になったと思います。
出来上がったお面をつけると、さらに役になりきって嬉しそうに歌う子ども達。
異年齢のつながりから、無理なく自然と劇遊びに取り組み始めることができ、楽しむ子ども達の姿が見られてよかったです。(B・k)

◆話す。そして笑顔になる。(にじグループ)

朝の集まりで劇遊びで使用する小道具作りについて確認をしました。ゆり・ひまわりぐみの子どもたちは昨日話し合った事をしっかり覚えていて、必要なものを挙げていきます。ももぐみの子ども達も自分が演じる役のお面を作ったかどうかを覚えていて『まだ作ってなーい』と答える子もいれば『もう作ったよ』と自慢気に答える子もいます。楽しんでいる様子が伺えますので、このまま準備も進んでいくといいなと思います。
園庭遊びの際、ロッククライミングを楽しむ4人のゆりぐみ女児がいました。その女児達は、自分がどのコースなら頂上まで行けるか、また、どこが難しいか・どうやったら上りやすいかを話し合っていました。『わたし、ここ(右のコース)はどうしてもできないの』と〇ちゃんがつぶやくと『え?そうなの?ここはね・・・』と上り方のコツを教えてくれる△ちゃん。〇ちゃんは△ちゃんに教えてもらったので、さっきまでの上れないという気持ちに変化が起こり挑戦し始めていました。隣では『わたしはここが一番好きなんだ』と◇ちゃん。◇ちゃんがスイスイ上ってみせると『ほんとだね!◇ちゃん上手~』と☆ちゃんが言っています。相手の言葉に耳を傾けて受け入れ、そして受け止められているその4人の何とも言えない自然な関わりは心地いいものでした。
また、ウッドデッキに座っている年長児が数人。『どこ行く?』『あっち行ってみる?』とこれから何をするかの話し合いをしている最中。そして、少しすると園庭中に響いてくる楽しそうな笑い声が聞こえてきました。『あはははははー!』『きゃーお願いだからやめて~』と楽しそうなその声に引き寄せられトンネル滑り台に向かうと中から先ほど話し合っていた年長児が固まって出てきたのです。ギュウギュウになって苦しそうに見えて心配になったのも束の間、子どもたちはずっと笑い合っています。
年長児達は、先ほどの話し合いでトンネル滑り台にみんなで入ろうとでも話し合っていたのでしょうか?何はともあれこんなにも素敵な笑顔につながり、見ているこっちまで自然と笑顔になってしまうほどでした。一緒に過ごしていれば色々な感情が入り混じっていくでしょうが、こういった心から笑う瞬間はやはり素敵で、友だちっていいなぁとしみじみ感じさせて頂きました。
K・E


◆書(そらぐるーぷ)

この一週間は、日中の活動の中に表現遊びの時間が入った日々でした。
それぞれのテーマに沿って、制作活動を行ったり、演劇やダンス、掛け合いなどの横割りの集団活動が多いです。
日頃の自由活動で満たされているからか、心の余裕がある子供達は比較的そういった集団活動に参加する姿が多く見られます。
しかし、やりたくないと言う子供もいます。
気分が乗らない、不得意である、恥ずかしい、今は違う事がしたい…など様々な理由があると思います。
やるやらないの選択も大切ですが、一つの輪の中での選択性を大切にしていけたらとも思います。
選択制の順序で、一週間のうちの何曜日、どの時間に行うのか、お客さんと演者どちらにするか、制作者とアシスタントどちらに徹するかなど、輪の中での選択性でどれだけ子供達の気持ちが変わっていくかを見ていければと思います。
年長児は、セリフも多く暗記する事も楽しくやれる事がポイントでもあります。作業ではなく、遊びの延長で行えるよう昼食を食べた後、年長児だけが集まって、部屋の真ん中で台本の読み合わせのような雰囲気で練習しています。
それを見て年中児がその場所に行き黙って聞いているのです。絵本を見るよりも年長児の台本や読んでる姿が興味深いようです。
年中女児一人が、ゆりぐみには台本は無いのかと聞いてきました。もちろんある事を伝えると、欲しいとの事でした。
あえて、最初はそう言ってきた子供だけに渡していこうと考えています。
その後の、僕も!私も!を待ちたいと思います。
年中女児が、楽しみにしてる〜と離れていった後に別の年中女児が、私もそれを言おうと思ってたからね?私にも必要だからね?と言って去って行きました。
年中児は、以前、年長児が絵の具で壁画を描いていた姿を見て自分達も行いたいという思いがあると言っていました。
いざ用意すると、得意げに行うのです。年長児は来ないでと言わんばかりにゆり組同士の仲間意識を強く感じます。
自分達だって出来るんだ、自分達だって特別な時間が欲しいと、中間の立場でいる年長児ならではの思いが、やる気に変わる瞬間でした。
壁画も、自由に行いたい子供もいれば、型のあるやり方(見本がある)で行いたい子供もいます。
自由画では絵を描く事をしない子供が、同じ色と同じ物を描く(冬の季節の壁画〜白い雪と葉っぱのない木)であれば描き出しました。
集団の力とテーマの縛りのせいかもしれません。壁画作りも、テーマとする劇の季節の話や、その季節の生き物の生態、植物の生態などを話しどんな壁画が自分達の行うストーリーに適しているかを話し合って行いました。
型にはまらないやり方と、型にはまってみるやり方を種類別に提供出来たらと感じます。
年少児は、簡単な絵本の物語に合わせて歌を歌ったり言葉の掛け合いを楽しみながら演じる事に挑戦出来るよう段階を見ています。
自分のやりたい役があったり無かったり、温度差はありますが楽しく行える雰囲気作りと環境を提供していければと思います。
さて、明日はおもちつき会です。
一月ならではのイベントです。子供達とお餅つきの話をしていきました。
せっかく日本の文化らしいイベントなので、今日は少し遅れてしまいましたが、書き初めのような文字遊びを行いました。
子供達の、枠にとらわれない素晴らしい表現は正にアートでした。
k☆y


Posted in 園のこだわり